1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61304029
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山田 行雄 京都大学, 農学部, 教授 (90144344)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
及川 卓郎 琉球大学, 農学部, 助手 (90160407)
福原 利一 宮崎大学, 農学部, 教授 (50128360)
並河 澄 京都大学, 農学部, 名誉教授 (60026383)
清水 弘 北海道大学, 農学部, 教授 (90001453)
光本 孝次 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (30003057)
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Keywords | 改良目標 / 選抜基準 / 増体重 / 脂肪交雑 / 島嶼間分化 |
Research Abstract |
Discounted gene flow法を応用した短・長期改良目標の設定(清水)に関しては育種群、繁殖群、肥育群から成る肉用牛集団について40年後までの短・長期遺伝的改良量にもとづく各選抜経路の改良形質の選定を検討し、日増体重、飼料要求率、枝肉歩留、枝肉格付等級の4産肉形質と分娩間隔を取上げ次の結果を得た。(1)産肉4形質は父牛の選抜によって早期の改良量が得られるが、長期には種雄牛父牛の選抜効果が大きい。(2)分娩間隔に対する繁殖雌牛父牛の選抜効果は早期により大きく、40年後でも大きい。種雄牛父牛の選抜効果発現は遅れるが40年後では前選抜経路とほぼ等しい。(3)肥育牛父牛の選抜効果は繁殖雌牛の能力に何等効果を及ぼさないので産肉形質のみを選抜基準に含める。(4)種雄牛父牛の選抜は短期の改良効果は小さいが、長期の改良量は大きいので、長期改良のためには産肉形質と分娩間隔の両形質の改良を目標にする。 改良目標達成のための選抜指数の研究(伊藤・山田)については、従来全く試みられなかった線形不等式制限のもとで求める選抜指数を作成する理論的根拠とそれを求めるアルゴリズムを提案した。 南西諸島を利用した改良目標の多採性と島嶼間の差異または分化についての研究(及川)はわが国の各都道府県または地域間分化の典型として興味が持たれた。各島嶼間の分化を、種雄牛の5代祖から推定した中国地方5県の遺伝的寄与率をもって比較した結果、改良方向は沖縄本島に近い地域で肉質重視型へ、遠距離離島地域では増体性重視型への分化が見られた。このような分化の原因としては島ごとの飼養形態、飼料基盤に大きな差異があることによるものと考えられた。 枝肉評価基準の改訂に伴う部分肉歩留、旧規格との比較による改良目標の検討(並河)が行なわれ、部分肉歩留の推定式の策定、脂肪交雑適用規準の緩和と肉質の総合評価法の提示がなされた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Itoh,Y.;Yamada,Y.: Theoretical and Applied Genetics. 75. 731-735 (1988)
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[Publications] Itoh,Y.;Yamada,Y.: Theoretical and Applied Genetics. 75. 553-560 (1988)
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[Publications] Mukai,F.;T.Shogaki.;Y.Yamada.: Journal of Animal Breeding and Genetics. (1989)
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[Publications] 清水弘、山内和律、上田純治: 日本畜産学会報. 59. 905-915 (1988)
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[Publications] 福原利一、守屋和幸、原田宏: 日本畜産学会報. 60. (1989)
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[Publications] 山岸敏宏、城内仁、水間豊: 日本畜産学会報. 60. (1989)