1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61304043
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
鬼頭 昭三 広島大学, 医学部, 教授 (00010140)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠山 正彌 大阪大学, 医学部, 教授 (40028593)
佐藤 公道 京都大学, 薬学部, 教授 (80025709)
大塚 正徳 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (60013801)
矢内原 昇 静岡県立大学, 薬学部, 教授 (80046250)
中嶋 暉躬 東京大学,薬学部, 教授 (50012597)
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Keywords | ソマトスタチン / 女郎グモ毒 / GLP-1 / タキキニン / TRH / キョートルフィン / 細胞内情報伝達系 / 構造活性相関 |
Research Abstract |
(1)海馬培養神経細胞においてソマトスタチンが細胞内カルシウムイオン濃度を上昇させることを見出だした。ソマトスタチンがN型Ca^<2+>チャンネルに連関している可能性を示唆する成績を得た(鬼頭)。 (2)女郎グモ毒がグルタミン酸レセプターをブロックする機構を調べた。構造中、芳香部分とそれに続く長い直鎖のポリカチオン部が重要であることを見出だした(中嶋)。 (3)エンドテリンの脊髄内存在を確認し、生理作用を有することを認めた。しかしこれまで知られている神経ペプチドと性質が異なっていた(金澤)。 (4)GLP-1の関連ペプチドを合成し、膵からのインスリン放出を指標としてその活性部位を調べ、アミノ酸7-13のcoil structureが重要であることを明らかにした(矢内原)。 (5)タキキニンアンタゴニストのspantideの薬理作用を新生ラット摘出脊髄で調べ、NK-1型タキキニン受容体の競合的拮抗薬であることを見出だした(大塚)。 (6)GH_3細胞においてTRH受容体活性化後にinternalizationが起こることを観察した。更にTRHの脳室内投与により3H-PDBu結合部位が大脳皮質や線条件などで増加することを認めた(小川)。 (7)キョートルフィンの生合成機構を調べ、前駆体蛋白からプロセシングにより作られる経路にCa^<2+>依存性中性プロテアーゼが関与することを見出だした(佐藤)。 (8)NGFが大脳皮質から前脳基底核へ逆向性に運ばれることを利用し、アルツハイマー病のモデル動物を作製した。(遠山)。 (9)pentylene tetrazol誘発けいれんにニューロテンシン系が関与していることを見出だした。TRHとceruletideはけいれんを抑制するが、この作用はニューロテンシン系を介するものであることが示唆された(斉藤)。 (10)肝細胞の壊死・再成時にc-myc,c-Ha-rasなどの発癌遺伝子が発現してくることを見出だした。これはB型肝炎と関連が深いことを明らかにした(鎌田)。 (11)牛脳から利尿ペプチドを抽出・構造決定し、心房性利尿ホルモンとの作用機序や分布の違いを明らかにした(松尾)。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Y.Kubota.: Brain Research. 458. 389-393 (1988)
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[Publications] T.Higashiyama.: J.Biol.Chem.263. 6491-6494 (1988)
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[Publications] M.Otsuka.: J.Physiol.395. 255-270 (1988)
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[Publications] N.Yanaihara.: Ann.N.Y.Acad.Sci.527. 29-43 (1988)
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[Publications] Y.Yoshihara.: Biochem.Biophys.Res.Commun.155. 546-553 (1988)
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[Publications] K.Noguchi.: Mol.Brain Res.4. 31-35 (1988)
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[Publications] S.Kito.: "Neuroreceptors and Signal Transduction" Plenum Press, 137-151 (1988)
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[Publications] T.Yashima.: "Biomedical and Social Aspects of Alcohol and Alcoholism" Elsevier, 737-740 (1988)