1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61304046
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
多田 啓也 東北大学, 医学部, 教授 (20046907)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相川 純一郎 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (30191844)
横田 貞記 山梨医科大学, 助教授 (40020755)
折居 忠夫 岐阜大学, 医学部, 教授 (20045339)
橋本 隆 信州大学, 医学部, 教授 (80009935)
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Keywords | Zellweger症候群 / β-酸化系酵素 / 膜蛋白 / ペルオキシゾーム |
Research Abstract |
多田らはcell labellingからZellweger症候群患者由来の線維芽細胞に於て70KOaの膜蛋白の合成が障害されている症例を見出したが、オランダから供与されたZellvegor症候群の線維芽細胞では70KDaの膜蛋白の異常は認められなかった。さらにLeber症の4例を分析し、ペルオキシゾームβ酸化系やペルオキシゾーム膜蛋白や極長鎖脂肪酸(VLCFA)について異質な疾病の集合体であることが示された。 次にペルオキシゾーム膜蛋白の70kDaについてCDNAのクローニングを行った。その結果、(1)アミノ末端側にペルオキシゾーム膜を貫通する計6つの部位が想定された。(2)カルボキシル末端側に種々の膜局在物質輸送系構成成分のATP結合部位と相同性の高い部位が2ヵ所認められた。折居らも新しいペルオキシゾーム病の発見に力を入れ、Zellweger-like症候群とペルオキシゾーム3-Ketoacyl-Co A thiolase欠損症を見出した。3-Ketoacyl-Co A thiolaseはWestern,blotで酵素蛋白が存在するにも拘わらず活性がないというもので酵素の成熟異常などが考えられた。さらに1例のみではあるが、末梢血リンパ球の染色体分析で7番染色体長腕近位部の微小欠失が見出された(46XX,del(ク)(q1/,2/q,11,23)。また横田らは免疫電顕を用いて、セリン:ピルビン酸アミノ転移酵素の抗体を用い、Zellweger症候群患者の肝に於てペルオキシゾームが存在しないので細胞質に金粉子が残存することを示した。橋本らは、CHO変異細胞がZellweger症候群と同一の生化学的異常、すなわち、入れ物としてのペルオキシゾームが存在せずペルオキシゾーム酵素系が細胞質で分解され、膜蛋白はコーストとして細胞質に残存することを示した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Aikawa,J.;Tada,K.;et al.: J.Inher.Metab Dis.(1989)
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[Publications] Tada,K.,et al.: Asian Med.J.31. 642-648 (1988)
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[Publications] Shimazawa,N.;Crii,T,et al.: Prenatal Diagnosis. 8. 287-290 (1988)
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[Publications] Suzuki,Y.;Orii,T.,et al.: Cln.Chim.Acta. 172. 65-76 (1988)
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[Publications] Shimazawa,N.;Orii,T.,et al.: Clin.Chim Acta.175. 345-348 (1988)
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[Publications] Naoitomi,K.;Orii,T.,et al.: Human Genet.80. 201-202 (1988)