1988 Fiscal Year Annual Research Report
Neurological mutantsによる脳神経系機能とその疾患に関する研究
Project/Area Number |
61304060
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
松下 宏 和歌山県立医科大学, 学長 (60073657)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹下 正純 大分医科大学, 教授 (50019551)
柏俣 重夫 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 教授 (50100160)
御子柴 克彦 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (30051840)
加藤 元博 九州大学, 医学部, 教授 (90038638)
寺島 俊雄 北海道大学, 医学部, 講師 (20101892)
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Keywords | 疾患モデル動物 / Neurological mutants / 脳神経系機能 / 脳神経系疾患 |
Research Abstract |
本総合研究の意図するところは最近の遺伝子レベルの研究技術の進歩と相まっていまや医学生物学の中核的分野となるであろうことが期待されているが、班全体としては厚生省の「難治疾患モデル動物の調査研」班(代表者:吉田孝人)との密接な連携のもとに各々の目的達成に努めると共に、日本疾患モデル動物研究会にたいしては総会における公開発表に参加する等によって組織の強化と発展に盡力した。 個々の研究については、先ず寺嶋と御子柴は共同でGoに対する抗体を用いて正常マウスと各種ミュータントマウスの小脳の細胞構築を調べた。その結果、プルキンI細胞を欠損するナーバスマウスの小脳分子層にも均一で強いGo免疫陽性物質があり、Go蛋白はプルキンI細胞以外の細胞成分に局在する。また顆粒細胞の軸索終末に局在すると考えられた。さらにリーラーの分子層は正常の神経回路を保持していると思われた。山口は食虫目スンクスをモデルとしてセロトニンニューロンに加令変化のあることをみた。加藤はRollingマウスナゴヤについて線状体から入力を受ける淡蒼球ニューロン活動が電気生理学的に生化学的所見と合致すると思われる所見を得た。野口は先天的にPRL分泌に障害をもつdw litマウスに加えてhytマウスでもPRL分泌に障害のあることを明らかにした。柏俣はGunnラットの小脳発育障害に対する錫プロトポルフィリンの予防効果について検討し遊離ビリルビンの関与のないことを明らかにした。竹下は、jimpyマウスの脳ミクロソームを種々の分画に分離することからjimpyにミエリンを含む分画を欠くことを実証した。衛藤はTwitcherマウスについて脳血液関門がリボゾームのみならずライボゾームも通過することを認めた。北河はNieman-PcokマウスにDMSOを投与して寿命の延長することをみた。辻はCroマウスが小胞体分画中の47000蛋白が欠失していることを見出した。この蛋白の生理機能について目下検討中である。
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Research Products
(44 results)
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[Publications] 寺島俊雄: Brain Res.442. 305-311 (1988)
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[Publications] 加藤元博: Brain Res.442. 43-52 (1988)
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[Publications] 加藤元博: 代謝. 25. 23-31 (1988)
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[Publications] 山口知子: Proc.JAAMHD,. 4. 22 (1988)
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[Publications] 山口知子: Bull Jap.Neurochem.Soc.27. 106-107 (1988)
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[Publications] 御子柴克彦: The EMBO Journal.7. 77-83 (1988)
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[Publications] 御子柴克彦: J.Mol.Biol. 199. 587-596 (1988)
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[Publications] 御子柴克彦: Brain Research. 449. 271-280 (1988)
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[Publications] 御子柴克彦: J.Neurochemistry. 51. 1132-1139 (1988)
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[Publications] 御子柴克彦: B.B.R.C.157. 419-425 (1988)
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[Publications] 御子柴克彦: The EMBO Journal. 7. 3407-3412 (1988)
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[Publications] 野口鉄也: Neurochem.Res.13. 249-252 (1988)
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[Publications] 野口鉄也: Prog.Neurobiol.31. 149-170 (1988)
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[Publications] 野口鉄也: J.Endocrinol.118. 179-185 (1988)
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[Publications] 柏俣重夫: J.Neurochem.50. 700-703 (1988)
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[Publications] 柏俣重夫: J.Neurochem.50. 717-721 (1988)
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[Publications] 柏俣重夫: Med.Aci.Res.16. 507-509 (1988)
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[Publications] 柏俣重夫: Pediatr.Res.24. 209-212 (1988)
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[Publications] 柏俣重夫: Biomed.Res.9. 525-532 (1988)
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[Publications] 竹下正純: 神経化学. 27. 370-371 (1988)
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[Publications] 竹下正純: 神経化学. 27. 372-373 (1988)
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[Publications] 竹下正純: Biochem.Int.17. 763-771 (1988)
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[Publications] 竹下正純: Biochem.Int.17. 773-782 (1988)
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[Publications] 竹下正純: 臨床検査. 32. (1988)
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[Publications] 竹下正純: J.Clin.Biochem.Nutr.4. 93-102 (1988)
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[Publications] 竹下正純: The 29th International Conference on the Biochemistry of Lipids.166 (1988)
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[Publications] 竹下正純: Biochim.Biophys.Acta. 958. 361-367 (1988)
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[Publications] 衛藤義勝: 代謝「代謝病ハイライト」. 25. 211-216 (1988)
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[Publications] 衛藤義勝: 小児科診療. 51(8). 1570-1576 (1988)
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[Publications] 衛藤義勝: 小児科診療. 51(8). 1608-1616 (1988)
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[Publications] 衛藤義勝: 日本小児科学会雑誌. 92(8). 1711-1714 (1988)
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[Publications] 衛藤義勝: 日本小児科学会雑誌. 92(8). 1799-1804 (1988)
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[Publications] 衛藤義勝: 脳と発達. 20. 140-150 (1988)
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[Publications] 衛藤義勝: 小児科診療. 51(4). 585-590 (1988)
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[Publications] 衛藤義勝: 神経研究の進歩. 32. 1062-1071 (1988)
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[Publications] 衛藤義勝: 日本医事新報. 3365. 133 (1988)
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[Publications] 衛藤義勝: Biochemical and Biophysical Research Communications. 153. 1038-1044 (1988)
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[Publications] 衛藤義勝: Biochemical and Biophysical Research Communcations. 154. 948-953 (1988)
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[Publications] 衛藤義勝: American Journal of Medical Genetics. 5. 59-67 (1988)
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[Publications] 北川照男: 小児科. 29. 1-10 (1988)
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[Publications] 辻繁勝: 生体防御. 5(1). 105-111 (1988)
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[Publications] 辻繁勝: Wakayama Med.Rep.30. 25-34 (1988)
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[Publications] 衛藤義勝: "今日の小児診断指針(高脂血症273〜278)" 医学書院, (1988)
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[Publications] 衛藤義勝: "小児検査ハンドブック(先天代謝異常151〜166)" 講談社(サイエンティフィク), (1988)