1988 Fiscal Year Annual Research Report
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61304071
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| Research Institution | Nagasaki University |
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Principal Investigator |
道津 喜衛 長崎大学, 水産学部, 教授 (50039715)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 誠一 九州大学, 農学部, 助手 (60038297)
吉野 哲夫 流球大学, 理学部, 講師 (50117595)
田北 徹 長崎大学, 水産学部, 教授 (30039721)
水野 信彦 愛媛大学, 理学部, 教授 (70030319)
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| Keywords | ハゼ科魚類 / 繁殖 / 保護 / 移植 |
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| Research Abstract |
島根県宍道湖において同湖特産のシンジコハゼ(假称)の生態調査を行ない、その生活史を明らかにした。本ハゼの飼育魚について産卵促進ホルモン注射と人工産卵巣使用によって受精卵を得た。この受精卵からふ化した仔魚を塩分の異なる(淡水、1/10海水、海水)3水槽で飼育して成長、塩分耐性について検討した。これらによって本ハゼの移植のための基礎資料を得た。本ハゼとの対比のために同属(ウキゴリ属)の長崎県島原市産ビリンゴ、福井県北潟湖産ジュズカケハゼ、静岡県浜名湖産ニクハゼについて本種と同じ方法によって採卵実験を行なった(道津)。日本産魚類中2番目に小さい(成魚の体長15〜16mm)ゴマハゼの飼育成熟魚について上記のシンジコハゼと同様な方法によって採卵実験を行ない、産卵習性を明らかにした。供試魚は長崎県五島列島若松町および徳島県日和佐町産であった。また、この両地産の成魚約六百尾を本種の旧生息地であった。長崎市郊外の野母崎町野母港内へ放流した(道津、吉野)。愛媛県大三島町の除川でシロウオの産卵生態について研究を行なった。その結果から同地におけるシロウオの増殖対策案を提唱した(水野)。有明海の特産種であるムツゴロウの分布状態について有明海全域の千潟で調査を行ない、現状を明らかにした。ムツゴロウの天然餌料である千潟面に繁茂する付着珪藻の量とムツゴロウの肥満度、成長との関係を熊本県緑川、長崎県明川の両河口域で比較研究した(田北)。山口県光市の島田川河口域から沿岸域にかけての水域においてハゼ科魚類の群集生態学的研究を行なった。同水域産のアカハゼ、コモチジャコ、スジハゼ、ヒメハゼ、ビリンゴの5種類のハゼについて、季節的な出現傾向、成長、食性などについて解明した(松井)。
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