1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61306018
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大家 寛 東北大, 理学部, 教授 (80025931)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 幹夫 宇宙科学研究所, 惑星研究系, 教授 (90017179)
中沢 清 東京工業大学, 理学部, 教授 (10025455)
水谷 仁 名古屋大学, 理学部, 教授 (00011578)
長谷川 博一 京都大学, 理学部, 教授 (20025232)
森岡 昭 東北大学, 理学部, 助教授 (50004479)
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Keywords | 原始太陽系星雲 / 惑星起源 / 巨大惑星 / 地球型惑星 / 惑星大気 / 惑星探査の基礎 / 隕石 / 微惑星衝突 |
Research Abstract |
本研究は、「重点領域研究」の設定をめざし、その準備研究として計画された。すなわち太陽系星雲の中から惑星が誕生するまでのプロセスを明らかにする事に焦点をおいた研究の方法が種々の角度から検討され、最も有効な方策を得ることを主目的とした。 研究結果、以下の諸点が確立された。 イ.太陽系星雲の進化と惑星の起源を解明するには次の6班編成が適当である。すなわち1)太陽系星雲の起源と変遷、2)巨大惑星の形成と進化、3)隕石の起源と母天体、4)地球型惑星の起源と構造、5)惑星大気の起源と変遷、6)太陽系の起源にかかわる惑星探査の基礎、である。 ロ.研究は単に理論的なアプローチにとどまらず、実証的に推進する。このため、赤外線により、現在太陽系と同等のシステムが誕生している状態の観測、太陽系星雲の初期に出現したとみられるプラズマ状態の特徴をもった宇宙空間のプラズマ状態の観測、隕石内の物質の配分とその化学的及び磁場特性の究明、微天体の集合を模擬する衝突実験、集合した微天体中に含有されたガスが惑星大気を形成していったプロセスを追跡するための希ガスの分布の精密測定といった実験の重要さを明らかにし、その計画をたてた。 ハ.これらの研究計画が実施された時それがどの程度まで本来の問題の解決に有効に貢献するかの評価を行った。このためシンポジュウムを開催し、計画研究の各サブテーマについて慎重に討論し、計画研究として妥当な線までそのアプローチを具体的に詰めた。
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[Publications] Oya,H.;A.Morioka: Nature. 321. 307-310 (1986)
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[Publications] Oya,H.;M.Tobita;A.Morioka;H.Misawa: Journal of Geomagnetism and Geoelectricity-including space physics. (1987)
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[Publications] Mizutani,H.;H.Spetzler: Journal of Geophysical Research. 91. 6565-6566 (1986)
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[Publications] K.Nakazawa: Journal of Geophysical Research. 91. 9231-9238 (1986)
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[Publications] Kaneda,E.;O.Ashihara;M.Shimizu;T.Takagi;K.Hirao: Nature. 32;. 297-299 (1986)
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[Publications] Hayakawa,M.;H.Mizutani;S-I.Kawakami;Y.Takagi: Proc.19th Lunar and Planetary Symposium. 19. 148-151 (1986)