1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61308015
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
多田 富雄 東大, 医学部, 教授 (10009136)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹月 健彦 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50014121)
岸本 忠三 大阪大学, 細胞工学センター, 教授 (10093402)
奥村 康 順天堂大学, 医学部, 教授 (50009700)
谷口 克 千葉大学, 医学部, 教授 (80110310)
菊地 浩吉 札幌医科大学, 教授 (00045345)
|
Keywords | トランスゲニックマウス / インターロイキン / 組みかえDNA |
Research Abstract |
生物科学技術の爆発的進展に最も大きなインパクトを受けると同時に、新しい発展の局面をいち早く経験したのが免疫学である。本総合研究は、この新しい局面に、日本の免疫学者がどのように対処し、いかなる方向づけを持って動くべきかを真剣に問いかけるという目的で出発した。 昭和61年11月22日の、東京大学山上会館における第1回の研究連絡会議では、近年急速に進展しつつあるいくつかの領域、ことに組みかえDNA技術によるインターロイキン群とそのレセプター,トランスゲニックマウスの免疫学への応用の可能性,T細胞レセプターをはじめとする新たに明らかにされた多型性遺伝子の構成と構造,さらにその生物学的意義,遺伝子移入による免疫活性の人工的導入、キメラや遺伝子移入動物を用いたネットワークの解析などの、さまざまな新技術とそれを用いた知見について意見を交換し、それをもとにして重点領域研究として文部省に申請することなどが合意された。また昭和62年3月7日に、東京で本総合研究主催の公開シンポジウムを開催すること,本総合研究は,代表者を替えて来年度も申請することなどが決定された。 昭和62年3月7日の第2回研究連絡会議は,公開シンポジウム「免疫の高次調節」に先だって行なわれ、総合研究Bを継続申請することで、重点領域研究の申請は来年度に延期したことが了承され、今後の重点課題としては、生命科学技術の進展をもとにして、免疫学の高次調節機能を解明していくことが重要であることが確認された。引き続いて行なわれたシンポジウム「免疫の高次調節」は、多数の参加者と高度の討論で、きわめて情報の多いすぐれたシンポジウムとなった。
|