1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61410002
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
生澤 雅夫 大阪市立大学, 文学部, 教授 (20046832)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻本 英夫 大阪市立大学, 文学部, 助手 (90145764)
中瀬 惇 京都府立大学, 文学部, 助教授 (50099503)
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Keywords | 新版K式発達検査 / 発達検査 / 新生児 / 未熟児 |
Research Abstract |
新生児(成熟児・未熟児)のVTR併用観察および追跡検査を続行中である. 従来のK式発達検査の項目の他, 新たに, 観察場面の導入とそれに併う項目の追加や, 観察場面「自発遊び」等での項目の追加を行い, 観察の実施順序や項目内容の適否の検討を行なっている. 新たに導入した観察場面は, (1)ガラガラ(音出し)の追視, (2)検査者の顔(無声・無表情)の追視, (3)検査者の顔(有声)の追視, (4)鏡の追視の4つである. また, 「自発遊び」では, (1)手を口のそばへ, (2)こぶしを吸う, (3)手を口に入れるの3項目を追加した. 同時に, 検査時の被検児の覚醒状態のチェックも試みている. その他, 従来項目の細かい表現等の手直しも行なっている. 平行して, 録画資料に基づき, さらに検査項目の見直しをすすめている. なお, 現時点では, 検査場の制約や被検児の急病等によるデータ欠落などのために, データ収集の進度は遅く, 特に成果といえるものは得られていない. 14〜18歳向き予備的尺度の作成に関しては, 現在のところ, 新生児向き追加項目の検討を重点的に行なっていることもあって, 未着手である. また, 昨年度の実積報告書で触れた未熟児の姿勢発達の分析についても, データの収集は完了したものの, 分析にまでいたっていないのが現状である.
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