1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61410008
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
栄田 卓弘 早稲田大, 文学部, 教授 (10063330)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 雅夫 早稲田大学, 文学部, 教授 (10120916)
野口 洋二 早稲田大学, 文学部, 教授 (40063549)
安斎 和雄 早稲田大学, 文学部, 教授 (80063395)
野崎 直治 早稲田大学, 文学部, 教授 (90063255)
山本 俊朗 早稲田大学, 文学部, 教授 (70063146)
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Keywords | ヨーロッパ史 / 異民族観 / 民族 / 少数民族 |
Research Abstract |
ヨーロッパの重要な歴史的特性のひとつは、多くの民族がひしめきあい、ときに交流し、ときに衝突しながら、自己を他と明確に区別する民族意識を形成していったことである。本研究は、いくつかの民族集団(古代ローマ人、古代末期から中世初期にかけてのゲルマン人,近代のイギリス人,フランス人,ドイツ人,北欧人,ポーランド人,ロシア人)の異民族観を具体的に検討することを通して-また、比較史的考察の素材として、古代オリエントにおけるアッカド人とシュメール人の関係、および中世ヨーロッパにおけるユダヤ人観をも取りあげつつ-以上のようなヨーロッパの歴史的特性に対する理解を深めることを目的とする。初年度である本年度の研究計画においては、1.各自が担当する課題についての個別研究を進めること。2.そのために必要な文献資料を収集すること。以上二点に中心が置かれた。1.については、着実に進めつつあるが、まだ中途であり、具体的な成果としてまとめる段階にはいたっていない。各分担者の研究課題はそれぞれのこれまでの研究の延長線上に設定された。裏面に記した諸論文は、いずれも、これまでの研究を発展させつつ「異民族観」に的を絞ろうとする過程における、いわば過渡期的成果として本年度後半に発表されたものである。2.については、ほぼ順調に進んだ。当初予定したものとは幾分かの入れ替えがあっあものの、千冊近くの洋書と約百冊の和書を購入できた。さらに、関西・九州方面への資料収集旅行などにより貴重な雑誌論文等を入手できた。当初の研究計画よりもだいぶ時間が制限されることになったけれども、62年度には、それらの文献資料を利用しながら所期の目標がなんとか達成できるよう、最大限の努力を払うつもりである。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 野口洋二: 早稲田大学大学院文学研究科紀要. 32. 205-224 (1987)
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[Publications] 小林雅夫: 早稲田大学大学院文学研究科紀要. 32. 187-204 (1987)
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[Publications] 栄田卓弘: 社会科学討究. 93. 59-92 (1986)
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[Publications] 山本俊朗: 社会科学討究. 93. 315-332 (1986)
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[Publications] 井内敏夫: 社会科学討究. 93. 333-368 (1986)
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[Publications] 野崎直治: 歴史と地理. 375. 1-12 (1986)