1986 Fiscal Year Annual Research Report
高解像度赤外線観測による星生成領域と銀河中心核の内部領域の研究
Project/Area Number |
61420003
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
舞原 俊憲 京大, 理学部, 助教授 (90025445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 直志 北海道大学, 工学部, 助教授 (70143261)
藤原 顕 京都大学, 理学部, 助手 (70173482)
西田 稔 京都大学, 理学部, 助教授 (80025262)
長谷川 博一 京都大学, 理学部, 教授 (20025232)
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Keywords | 赤外線 / 一次元アレイ検出器 / インジウムアンチモン素子 / スペックル干渉 / 高解像観測 |
Research Abstract |
今年度は、32チャンネル高感度赤外線アレイ検出器を用いた高解像度測光システムを設計製作し、スペックルチ渉計としての使用条件最適化のためのテストを行った。 アレイ検出器としては、シンシナチエレクトロニクス社製のインジウムアンチモン光起電型アレイ素子に、MOS型電界効果トランジスタのスイッチ方式による読み出し回路付きのものを導入した。テストの結果、両方の組合せによる測光システムとしての性能は、当初目標としていた素子信号の読み出し雑音レベルよりも低い値を達成することができたこと、又測光器としての効率も十分高い値が得られたことにより、来年度以降計画している、高解像度赤外線天体内部構造の観測研究を進める上での見通しが得られた。 一方、一次元スペックル干渉像のデータを得るための、冷却基板上での光学系についても、設計製作を進め、2mクラスの中口径地上望遠鏡を用いて0.1秒角〜0.3秒角程度の高解像観測が可能な光学配置を確定した。現在、測光システムと光学系を併せた総合的なスペックル観測装置としての性能評価を進めている。
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