1988 Fiscal Year Annual Research Report
重陽子のベクトル及びテンソル偏極移行実験による少数核子系反応の研究
Project/Area Number |
61420004
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
八木 浩輔 筑波大学, 物理学系, 教授 (60028107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨沢 正人 筑波大学, 物理学系, 助手 (80197920)
新井 一郎 筑波大学, 物理学系, 講師 (50134440)
田岸 義宏 筑波大学, 物理学系, 助教授 (70015551)
青木 保夫 筑波大学, 物理学系, 講師 (10110511)
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Keywords | 2回散乱 / スピン偏極移行 |
Research Abstract |
(1)入射重陽子ビーム(22MeV)の偏極度測定のためのポラメトーター製作を行なった。ビームダクト中にコンパクトに設置する必要があるので、いかなる反応を利用するのがベストであるかをいろいろ検討した結果、^6Li(d^^→,α)^4He反応を使用した。これは終状態が2個のα粒子の存在する対称のよい状態である。またα粒子の検出は半導体検出器(SSD)を利用して容易にできる。このAnalyzing power i T_<11>,T_<20>,T_<21>,T_<22>は未知であるので、これらの測定をθlab=20°〜120°にわたって行い、ポラリメーターとしてのデータを完成させた。 (2)二回散乱用散乱槽の位置でのQDQスペクトロメータによる2次ビームの収束状態を、オンラインで知る必要がある。そのために、収束面位置検出用(2次元)カウンタを製作した。これは3×3cm^2の小型な抵抗分割ガスカウンターを2台使用するもので、テストの結果1mmの位置分解能で働き、十分使用できることがわかった。 (3)以上により、2回散乱の準備が整のったので、1989年度から、いよいよ、2回散乱実験により、スピン偏極移行の測定を開始する。
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[Publications] T.Morayama 他: Nucl,Phys.A486. 261-270 (1988)
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[Publications] M,Ninomiya 他: Nucl,Instr.& Methods. A272. 727-733 (1988)
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[Publications] A Manabe 他: Phys,Reu,Letters. (1989)