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1986 Fiscal Year Annual Research Report

水域生態系におけるピコ植物プランクトンの増殖速度と環境制御機構の研究

Research Project

Project/Area Number 61440001
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

高橋 正征  東大, 理学部, 助教授 (50111357)

Keywords水域生態系 / ピコ植物プランクトン / 増殖速度 / 環境制御機構 / 藍藻類
Research Abstract

実験設備としてパーチクルカウンターが入り、細胞数の正確・迅速測定が可能となり、それを用いて培養ピコ植物プランクトンの増殖速度が容易に求められるようになった。自然界ではバクテリア等が混在するために、パーチクルカウンターの結果を直接に増殖速度に結ぶことはできないので、【^(14)C】トレーサー技術を利用して複数の方法を駆使しての増殖速度推定を検討中である。パーチクルカウンターは細胞サイズの正確な情報を提供してくれるため、細胞レベルの個体生長に関する情報も得られ、増殖現象の細部検討が可能となってきた。
自然環境下でのピコ植物プランクトンの生物量の推定のために、藍藻類が特異的に含有するフィコビリ色素の定性・定量を伊豆諸島域で実施した。メンブラン濾紙上に濃縮した試料の直接蛍光分析と、細胞をリゾチーム破砕して抽出し、フィコビリタンパクの直接定性・定量を行なった。両方法共、フィコエリスリン型の藍藻の分布を明瞭に示した。各海域で得られた定量結果を整理中である。フィコシアニン型は、測定法にまだ問題が残されていて、定性的には存在が確認されたが、定量的には工夫の必要性が考えられた。
野外での実験の折に、培養株の数を増加させるために、f培地を用いてピコ植物プランクトンの単離を行なった。その結果、藍藻類Synecococcusと思われるフィコエリスリン型を6株、フィコシアニン型を1株得た。さらに無菌株を得るために培養・単離を工夫中である。その他に数μmの細胞長の真核藻類も何種類か増殖し、これらについては単離作業を継続中である。
また、ピコ植物プランクトンの自然界での増殖速度に影響する捕食作用の程度を知るために、自然水中のピコ植物プラクトンを【^(14)C】でラベルして、コペポーダ幼生とウミタルに摂食させ、両者で捕食されることを定性的に確認した。

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Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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