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1987 Fiscal Year Annual Research Report

水域生態系におけるピコ植物プランクトンの増殖速度と環境制御機構の研究

Research Project

Project/Area Number 61440001
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

高橋 正征  東京大学, 理学部・植物学教室, 助教授 (50111357)

Keywords水域生態系 / ピコ植物プランクトン / 増殖速度 / 環境制御機構 / 藍藻類 / 諏訪湖 / 模相湾
Research Abstract

相模湾および伊豆諸島海域において, 9月8日〜14日, 11月19日〜25日の2回にわたり3μm以下のピコ植物プランクトンをヌクレオポア濾紙で濾別分離し, 船上実験室内で^<13>Cトレーサー技術によって異なった光照度下での光合成速度を測定し, その結果をもとにして増殖速度を推定した. その結果, 自然水中にいるピコ植物プランクトンは, 1日1回程度の速やかな分裂をしていることが示唆された. この増殖速度については, 今後, 現存量の変化量など別の角度や, 現場実験などからも検討し, その妥当性を明らかにしていく必要がある.
貧栄養の外洋に対して, 富栄養小域でのピコ植物プランクトンの増殖現象を把えるために, 富栄養湖の諏訪湖で一年間現場観測を行なった. 諏訪湖の植物プランクトン現存量は, 相模湾・伊豆諸島海域の100〜10,000倍の大きさになっているのに対して, ピコ植物プランクトンの現存量は1ml中の細胞数で10^3〜10^4の間を変動していて, 変動幅が小さいだけでなく, 相模湾・伊豆諸島海域と同程度の濃度レベルになっていることが判明した. このことから, ピコ植物プランクトンの現存量は, 淡水・海水を通じて, 他の植物プランクトンのようには栄養環境の相違ではその現存量が大きく影響されていないことが考えられた. 諏訪湖でのピコ植物プランクトンの増殖速度の大きさについては, 水中内の懸濁物質量が著しく多く, ヌクレオポアーによる濾別分離が効果的に利用できず, 今後の検討課題となった.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] M. Takahashi; S. Ichimura; M. Kishino; N. Okami: Limnology and Oceanography. (1988)

URL: 

Published: 1989-03-30   Modified: 2016-04-21  

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