1988 Fiscal Year Annual Research Report
ブラーマン種♂×黒毛和種・日本短角種・ホルスタイン種♀のF1の発育能力と産肉能力ーブラーマン種遺伝子の有用性の検証ー
Project/Area Number |
61440020
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
水間 豊 東北大学, 農学部, 教授 (50005584)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠原 久 東北大学, 農学部, 助手 (50178886)
山岸 敏宏 東北大学, 農学部, 助教授 (30005607)
足立 達 東北大学, 農学部, 教授 (10005580)
星野 忠彦 東北大学, 農学部, 教授 (80005595)
太田 實 東北大学, 農学部・附属農場, 助教授 (00005670)
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Keywords | ブラーマン種の雑種 / 放牧行動 / 粗飼料利用性 / ピロプラズマ産肉性 / 肉質 / 耐暑性 / トリアシルグリセロール |
Research Abstract |
1.雑種中の産肉性:2B(ブラーマン×黒毛和種のF_1)5頭、2N(ブラーマン芽日本短角種のF_1)6頭、2H(ブラーマン×ホルスタイン種のF_1)2頭および対照のBB(黒毛和種)12頭,NN(日本短角種)10頭について、昭和62年11月より単飼で粗飼料飽食・濃厚器料多給の肥育を行い昭和63年6月より10月にかけて逐次屠殺した。(1).平均出荷体重は2N718Kg、2H714、2B671、NN668、BB625でF_1群の1日増体量が優れていた。また、F_1群は長脚で後躯巾があった。歩留は雑種群、NN、BBの順に71.8、72.2、74.3%であり、ロース芯面積は雑種で小さかった。脂肪交雑基準と肉色基準とも雑種はBBより劣っていた。(2).枝肉断面の筋肉割合は2Bと2Hが多く、筋束内脂肪は2BがBBより少なかった。雑種の筋線維型は赤色筋線維の割合が多い。筋線維の太さは2Bで細く、2Zで太くなり母品種の特徴がみられた。(3).体脂肪のトリアシルグリセロール(TG)の構成脂肪酸では、雑種でステアリン酸が多く、オレイン酸が少ない傾向にあり、分子量分布についても雑種は炭素数が少ないTGが多かった。 2.F_1成雌牛の放牧行動:2B4頭、2N2頭、2H4頭と対照のBBとNN各5頭を用い、6月、8月、10月に標高52.4mの放牧地で行動を観察した。毎回の観察とも雑種群の一日歩行距離は純粋種より40%も多くなっていた。また8月に疵蔭舎を設置したところ、純粋はよく利用したが、雑種は全く利用せず、体温の上昇も少なく耐量性の優れていた。さらにF_1♀からの産子は純粋種種の産子より明らかに成長がよいばかりでなく、小型ピロプラズマに対した抵抗性が優れていることが認められた。 3.雑種成雌牛の粗飼料利用性:2B4頭とBB4頭を用い、昭和63年10月末より12月末に至る2カ月間にわたり、チモシー単一給支下および栄養価の高いヘイキューブ単一給支下の2条件での粗飼料利用性について比較試験を行った。これらの成積について現在分析中である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 水間豊 他: 肉用牛研究会報. 46号. 47-48 (1988)
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[Publications] 水間豊 他: 日本畜産学会第81回大会講演要旨. 78 (1989)
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[Publications] 水間豊 他: 日本畜産学会第81回大会講演要旨. 79 (1989)
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[Publications] 水間豊 他: 日本畜産学会第81回大会講演要旨. 79 (1989)
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[Publications] 口田圭吾,水間豊 他: 日本畜産学会第81回大会講演要旨. 78 (1989)
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[Publications] 山路厚雄,水間豊 他: 日本畜産学会第81回大会講演要旨. 84 (1989)
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[Publications] 梅村恭子、水間豊 他: 日本畜産学会第81回大会講演要旨. 158 (1989)