1987 Fiscal Year Annual Research Report
セル・ソーターを利用した遊離細胞における各種血液型の遺伝子型判定の試み
Project/Area Number |
61440040
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
支倉 逸人 信州大学, 医学部法医学教室, 教授 (40049789)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 正穂 信州大学, 法医学教室, 助手 (50115333)
米村 勇 信州大学, 法医学教室, 助手 (30020762)
福島 弘文 信州大学, 法医学教室, 助教授
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Keywords | セル・ソーター / ホモ接合体 / ヘテロ接合体 / 赤血球型 / 白血球HLA型 / 遺伝子型 / ELISA / RIA |
Research Abstract |
遊離細胞上の血液型抗原量が遺伝学的にどのように表現するか, すなわちホモ接合体とヘテロ接合体の区別が抗原量から決定できるか,赤血球型,白血球HLA型についてセル・ソーターを用いて解析を試みた. また赤血球型についてはRIAやELISAを用いて同様の区別が可能か検討した. 現在までに赤血球の血液型についてはセル・ソーターによりRh,MN,Kell,Duffy,Kidd等のシステムについて間接法を用いて抗原量と遺伝子型の違いを検討し,この方法における最も再現性が高く定量性のある条件を検索した. 特に困難と思われてきたRh式血液型についても,セル・ソーターにより遺伝子型の判定が可能であった. しかしABO式血液型についてはセル・ソーターによっても遺伝子型の判定はできなかった. このためには更に方法を改善して検討する必要があると思われる. またこれらの検体を用いてELISAおよびRIAで同様の実験を行なったところ, ELISAは一部の血液型抗原の判定には使えるが一般的には定量性のある成績は得られなかった. RIAはセル・ソーターによる解析と同程度の定量的成績を示した. 次に白血球HLA型についてはセル・ソーターによる遺伝子型判定が困難で 間接法を用いる時には時に螢光標識二次抗体はF(ab)'の形に分解・精製した抗体を用いる必要性が予想できたので, 今後検討する.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 支倉 逸人: 病態生理. (1988)
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[Publications] 太田 正穂: J. Forensic Sci. 32. 1806-1810 (1987)
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[Publications] 三沢 尚子: Act. Crin. Japon. 53. 153-157 (1987)
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[Publications] 西沢 町恵: Act. Crin. Japon. 53. 158-162 (1987)
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[Publications] 福島 弘文: J. Forensic Sci. 32. 531-534 (1987)