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1986 Fiscal Year Annual Research Report

再認記憶の生理心理学的研究

Research Project

Project/Area Number 61450013
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

二木 宏明  東大, 文学部, 助教授 (10073074)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 渡辺 正孝  東京工科大学, 助教授 (50092383)
Keywords偏好注視法 / サル / 再認 / ニューロン活動
Research Abstract

本研究においては、ヒトの幼児で用いられている偏好注視法(preferentiallooking)をサルに適用し、サルの再認過程の最も基本的な側面をまづ現象的に把握し、次に、それに対応した脳のニューロン活動を解析することにより、再認過程の生理心理学的基盤を明らかにすることが究極の目標である。
本年度は初年度でもあり、ヒトの幼児で用いられている偏好注視法をサルに適用する際の種々な問題点の克服に大部分の時間が費やされた。すなわち、サルにおける偏好注視法の実験パラダイムの確立そのものが主な仕事となった。
予備実験を重ねた結果、若干、手続上改良すべき点がいくつかあることも判明したが、サルにおいてもヒトの乳児で用いられている偏好注視法が適用可能であることが明らかになった。すなわち、サルにおいても数秒前に堤示された刺激よりも、新奇な刺激の方をより長く注視すること(preferentiallooking)が確認された。
当初はアイマークレコーダーを用いてサルがどこを見ているかを計測する予定であったが、ヒト用に設計されたアイマークレコーダーではサルの眼球の位置をモニターすることができなかった。そこで、眼電図(EOG)により、サルの注視位置をモニターし、注視時間を計測することにした。
しかし、サルがどこを見ているかを正確にモニターするためには、電磁誘導式眼位測定装置の使用が必要となる。そこで、次年度以降はこの装置(他の研究費で購入済)を使用して眼位を正確にモニターしながら、同時に再認に関与する脳の各部位よりニューロン活動を記録し、サルの注視時間や定位反応を指標とした再認過程とニューロン活動との対応関係を調べる実験に入る予定である。

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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