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1986 Fiscal Year Annual Research Report

民族学的な観点による蝦夷三宮寺文書の研究

Research Project

Project/Area Number 61450044
Research InstitutionTokyo National Museum

Principal Investigator

佐々木 利和  東国博, その他, 研究員 (80132702)

Keywordsアイヌ / コタン構造 / 強制コタン / 国泰寺 / 善光寺 / 等じゅ院 / 日鑑記
Research Abstract

本年度は二カ年計画の初年度である。本年度はとくに厚岸の国泰寺文書を中心に調査を行なった。国泰寺住職の真壁智空氏や厚岸町教委のご協力を得ることができ、同寺文書については現存のもの全て(現代は除く)に目を通した。それらの目録は、パソコンを用いて現在作成中であるが、北海道においては従来この種の目録は作られたことがない。国泰寺文書中、『日鑑記』は寺の創立から明治初年に至る日次記であり、北海道の指定文化財でもあるが何故か詳細な研究成果がない。この『日鑑記』の全文をデータ・ベース化すべく準備中であるが、完成すればアイヌ研究,北海道近世史研究に寄与することは大である。コタン構造の面からは同寺文書中にみるべきものはなかったが、他機関所蔵品や個人文書中に厚岸アイヌに関するものを入手することができた。『日鑑記』など同寺文書と併せ分析すれば、近世における厚岸アイヌはじめ道東のアイヌの実態がより明確となる。
来年度に予定されている有珠・善光寺文書などの調査結果によってはこれまでにない視点での強制コタンの研究が展開されそうである。
なお、研究の主題とはとくに関連しないが、国泰寺文書中には北海道寺院史研究の上で欠くことのできない資料も新たに見いだされている。この資料については、本研究の成果取りまとめ後、何らかの形で報告したいと考えている。

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Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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