日本語教育における指導要素としての言語単位に関する研究

1986 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 61450065
• Research Institution: The National Institute for Japanese Language
• Principal Investigator: 上野 田鶴子 国語研, その他, その他 (40010087)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 正保 勇 国立国語研究所, 日本語教育第3研究室, 室長 (10098725) ; 日向 茂男 国立国語研究所, 日本語教育教材開発室, 室長 (20099914)
• Keywords: 単位 / 指導要素 / 語彙教育 / 連語 / 慣用句

Research Abstract

単語・連語をはじめとして文型にまで及ぶ種々の語彙要素を現実のテクストから収集して、教育における指導要素としての観点から分類し、各々について問題となる語法上・意味上の特性を明らかにすることを目的として、次の作業を行った。
1.資料収集 すでに作成されている各種の言語資料のうち、特にラジオ放送文字化資料などの話しことばについて、語を超える長い言語単位の収集を行った。なお、書きことば資料は62年度に扱うこととする。
2.形式分類 収集された単位例を、その語構成などの形式上から分類し、リストを作成する作業に着手した。
3.内容分析 各レベルの言語単位について教育上の問題点を予測するため、まず慣用句、擬音語・擬態語を含む表現、等の個別の部類について、その問題点を検討した。また、学習上の問題点を明らかにする方法として、外国語における形式上・意味上の単位のあり方を比較対照することとし、文献の収集に着手した。