1986 Fiscal Year Annual Research Report
南インド・ラルグディ郡100村の土地台帳(1865-1925年)の数量的分析
Project/Area Number |
61450079
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
柳沢 悠 東大, 東洋文化研究所, 助教授 (20046121)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水島 司 東京外国語大学, アジアアフリカ言語文化研究所, 助手 (70126283)
加納 啓良 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (00134635)
松井 透 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (50012969)
|
Keywords | 土地所有構造 / 水利灌漑 / 村落構造の変化 / カースト / 耕地利用 / 土地税 / インド / データベース化 |
Research Abstract |
1.準備作業 (1)南インド調査の経験をもつ広島大学、電算機によるデータ分析の経験をもつ民族学博物館学を訪問し、分析の枠組と方法について意見交換を行った。 (2)データの電算機への入力については、英文ワープロ・ソフトの「ワード・スター」を使って、「ASCII固定長フィールド・ファイル」の形で行うことを、早い時期に決定した。データの分析については、「BASIC」「RBASE5000」などを主に使うことを決めている。 (3)マイクロフィルムの状態にある1865年土地台帳の焼付作業は、完了した。 2.データ入力作業 (1)データの電算機への入力作業は、土地所有者名の部分を除いて、順調に進んだ。1925年土地台帳については、その主要部分をほぼ完了し、1895年土地台帳についても8割方入力を完了した。1865年の土地台帳については本年度はほとんど作業を進めえず、来年度に入力を行う。 (2)データのうち、土地所有者名の入力は、その他の部分が入力完了した台帳について、より省力化した方式で行うこととした。1925年土地台帳の土地所有者名は、タシル語表記しかないため、それをローマナイズしているが、タシル語を読める人が数少いため、計画より少し遅れぎみである。英文表記もある1895年・1865年土地台帳の土地所有者名とともに、この部分の入力作業は、来年度にかなりの部分を残すことになる。 3.データの分析・カーストの推定作業ー土地所有者のカースト推定の作業は、上記2-(2)と並行して進めている。データ分析は、ほとんど未着手である。来年度の主要課題である。
|