1986 Fiscal Year Annual Research Report
コンピュータによる演奏分析およびシステム構成の研究
Project/Area Number |
61450097
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
鈴木 寛 兵庫教大, 国立大学(その他), 助教授 (10162992)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
草野 次郎 兵庫教育大学, 学校教育学部(音楽科教育), 助手 (30161623)
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Keywords | ピアノ自動演奏・分折指導システム / ピアノプレヤー / 演奏情報 / シーケンシャルデータ / ESEQ / MIDI / PPモード / シーケンサー |
Research Abstract |
本学のピアノ自動演奏・分析指導システムはCAPISと名付けられ、使用開始後2年を経過した。ハードウェアはCPU6502をベースとした8ビットとコンピュータを中心に構成され、(1)ピアノ本体に取り付けて、自動演奏や演奏情報を記録するための5インチフロッピーを媒体としたシステムと、(2)演奏分析のためのCPU・ディスプレー、プリンターで構成される中央オフラインシステムとから成る。 媒体となる5インチフロッピーはPPモードと呼ぶシーケンシャルデータが30曲分記録できるが、教材一曲当りのデータ数は少なく一枚のフロッピーを使い切るほどでは無い。そこで本年度は記録容量を上げるため、3.5インチフロッピーを使ってESEQモードによる記録方式を開発した。容量は一挙に2倍に上がり60曲を記録することが可能となったばかりでなく、MIDI情報との互換性も高まり、シーケンサー等で作成した演奏データを3.5インチESEQモードに変換し、さらに本体の5インチフロッピーにデータ変換させることに成功した。 このことは、テキスト作成時に必ずしも熟練したピアニストの演奏を必要とせず、ステップ入力によるディジタルデータによるテキスト作成が可能になったことを意味し、飛躍的な凡用性が生じた事になる。 その為のツールとして市販されているプレリュード等のソフトも利用でるようになりMIDIネットワークも強化した。 演奏分折のツールとしてカラープリンターの高速化を進め、ビデオプリンターやカラーコピーボードの導入により楽譜出力のアクセスタイムを1分30秒にまで縮めることに成功した。今までのインクジェットプリンターでは一画面10分近くかかっていたことから考えれば大きな進歩である。
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