1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61460007
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
辻 隆 東大, 東京天文台, 教授 (20011546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 敏由紀 東京大学, 東京天文台, 助手 (80178657)
家 正則 東京大学, 東京天文台, 助教授 (30111446)
清水 実 東京大学, 東京天文台, 講師 (00012815)
西村 史朗 東京大学, 東京天文台, 助教授 (10012840)
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Keywords | 恒星大気 / 動的構造 / 高分解能 / 分光 |
Research Abstract |
恒星大気の動的構造を明らかにすためには、恒星スペクトル中の線プロフィールを高い精度で観測する必要があり、ことためには(1)高S/N比、(2)高分解能、(3)高品質の分光観測が要求される。上記(1)の目的にはCCDがすぐれていることが知られているが、従来のCCDではその画素サイズが大きいため(2)と目的には不適絡であった。本研究で画素サイズの小さい高解像CCDについて調査検討を行った結果、RCA006型が現在では最適との結論に達した。その結果、61年度にはこと高解像CCDを用いた冷却デュワー付検出装置(ドライブ回路を含む)の製作をアメリカのPSI社に発注した。本装置はアメリカのPSI社ですでに完成し、62年3月に納入される予定であり、その後直ちに各種テストを行う予定である。又、同社の技術者が61年9月に来日した際、詳細な技術的打ち合わせを行い、又、各種実験データを入手して性能評価を行った。その結果、本装置の読み出し雑音は、50電子程度であり、又、本装置に採用したRCA006型CCD素子は1024×640の画素より成るが、この内いわゆるbad columnとして問題があるのは端の方の一行ののみであることが明らかとなった。こらのことから同装置は当初の目的を達成するに十分な性能を有することがほぼ明らか なった。又、現有の解析装置への接続、ソフトウェア等についても検討を行い問題点はすべて解決された。現在スペクトル解析のプログラムを開発中である。
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[Publications] T.Tsuji: Astron.Astrophys.156. 8-21 (1986)
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[Publications] T.Tsuji: Astrohys.Space Sei.118. 227-235 (1986)
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[Publications] T.Tsuji: Ann.Rev.Astron.Astrophys.24. 89-125 (1986)
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[Publications] T.Tsuji: Proc.IAU Symp.120 Astrochemistry ed.M.S.Vardya and S.P.Tarafdar,D.Reidel,Dordrcht. 409-416 (1987)
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[Publications] T.Tsuji: Proc.IAU Symp.122 Circumstellar Matter ed.I.Appenzeller and C.Jordan,D.Reidel,Dordrcht in press. (1987)