1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61460011
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佐藤 修二 京大, 理学部, 助手 (50025483)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福井 康雄 名古屋大学, 理学部, 助手 (30135298)
舞原 俊憲 京都大学, 理学部, 助教授 (90025445)
中野 武宣 京都大学, 理学部, 助教授 (30027346)
長谷川 博一 京都大学, 理学部, 教授 (20025232)
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Keywords | スペクトロポラリメータ / 波長板 / 暗黒星雲 / 赤外線源 / 偏光 |
Research Abstract |
1.分光・偏光器は、設計を9月に完了し、12月に、ほぼ完成した。その後、実験室において、実際に波長板のテストを行なった。その結果、一部の小さな部分修正を1月に行なった。現在、次年度の目標である測光器の設計を行なっている。 (1)プリズム分光部では、3つの材質について、光路計算を行なった。(BK7・SF03・溶融水晶)。その結果、分散の面からはBK7が優れているが、長波長側に吸収がある点で劣り、最終的に溶融水晶を採用した。 (2)波長板については、λλ0.8-1.8μm(J/H)を応用光電に試作してもらい、それを、偏光器にとりつけて、実際の星を使って、波長板の性能評価を行なった。その結果、λへ1.6μm附近では、きわめてよい(位相差<10°)性能であることが判明した。数値計算からは、0.8-1.8μmの波長範囲でもよいという結果を得ており、波長板に関しては問題はなくなった。 (3)62年度に製作予定の測光器の光線追跡を行ないつゝあるが、0.5×0.5mm×8ケの検出器上に、結像させるのは、むづかしそうである。今後、さらに、パラメータを変化させた光線追跡を継続する必要がある。 2.観測については、K-バンド(2.2μm)で、暗黒星雲中の、1RAS源60個の偏光測定を行なった。L1641,L1630の中では、おうし座やへびつかい座の暗黒星雲に比べて、偏光効率(Pk/Av)が小さいことが、明らかになった。また、Agematsu2色掃天(J/K)を行ない、おうし座領域の掃天を完了した。
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Research Products
(2 results)