1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61460040
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
桜井 捷海 東大, 教養部, 教授 (00012469)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 浩司 東京大学, 教養学部基礎科学科第一, 助手 (10165061)
青木 禎 東京女子医科大学, 物理教室, 助教授 (00012477)
|
Keywords | LIF / レーザー分光 / 分子線分光 |
Research Abstract |
本研究の目的は、可視部に吸収をもつアルカリ土金属Mg,Ca,Ba,Srの酸化物、塩化物、水素化物の生成反応をガス・分子線反応および交差分子線により研究する。分子線の速度選択には疑似ランダムコード変調法を採用し、生成分子の検出にはレーザー励起蛍光法、レーザー励起イオン化を併用し、反応分子、生成分子の状態分析を行い、エネルギー状態の関数として反応断面積を測定する手法を確立する。本年度は第一年度であるので研究に必要な各種の準備および予備実験を行った。 交差分子線装置の製作 メインチェンバー、拡散ポンプ、メカニカルブースターポンプより構成された交差分子線装置を設計・製作し、性能試験中である。アルカリ金属、アルカリ土金属の原子線およびハロゲンの超音速ビームを使用することができる。 自由噴流によるラジカル分子の生成と緩和過程の予備的研究 メカニカルブースターポンプにより排気された放電可能な自由噴流装分光装置を製作し、放電により生成された【C_2】,CHなどのラジカルのスペクトルを流れに沿って分光し、その空間分布よりラジカルの生成と緩和に関して有益な知見を得た。そして、放電自由噴流が反応分子種のソースとして有効であることを確認した。 半導体レーザーを用いた状態分析の予備実験 温度および電流同調により300nm近く同調できる半導体レーザー光源を開発し、これにより低濃度のカリウム、バリウム原子を検出することに成功し、分子線の検出に半導体レーザーを用いることが出来ることを確認した。
|
Research Products
(1 results)