1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61460080
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
木村 春夫 九大, 工学部, 教授 (70037688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 博光 九州大学, 工学部, 助手 (10177040)
後藤 昇弘 九州大学, 工学部, 助教授 (60038015)
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Keywords | ウインドシア / 安定微係数 / 運動方程式 / ウインドシア風洞 / 風速分布効果 |
Research Abstract |
1.ブローダウン型風洞の測定部上流側に傾斜金網を置くことにより、下流側に2次元的なウインドシアを発生させた。さらにこの金網をモータで回転させウインドシアの大きさを時間的に変えられるようにしたが、この場合流れの2次元性が良好とはいえなかった。これは、風圧による金網の変形,回転に伴う上下壁との隙間の変化等の影響が、金網が動く非定常効果により特に大きく現れたものと思われる。 2.次に風洞調圧バルブの制御装置を既設のものから高性能の電子装置(主要部は自作)に取り換えることにより、測定部の平均風速が時間的に速い変化率で変えられるようにした。これと固定の傾斜金網とを併用することにより、2次元性も良好で十分速い時間変化率をもつウインドシアが得られた。これにより、航空機がウインドシア中を飛行している状態を風洞測定部においた模型で模擬できるようになった。 3.主翼と水平尾翼とよりなる航空機の2次元模型について、風洞ウインドシア中で姿勢を変化させて空気力を計測した。その結果から、ウインドシア中の航空機安定微係数を推定する予定である。 4.上記の模型を弾性的に支持し、ピッチングの自由振動を行わせてその振動性状を計測する装置を製作し、実験を行った。これにより、ピッチング運動に関する安定微係数を直接算出できることになる。 5.ウインドシア中を飛行する航空機の運動方程式について詳細な検討を行った。その結果、主翼位置と尾翼位置における風の変化は、従来の運動方程式では省略されているが、決して無視できない影響をもつことを見出した。 6.上記の模型実験及び理論解析を第2年度へ継続して完成を図る。また新たに振動アクチュエータを用いて模型の強制振動実験を行い、安定微係数の精密測定を行う予定である。
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[Publications] Hamid BASSIRI: Mem.Faculty of Engineering,Kyushu University. 47. (1987)
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[Publications] Hamid BASSIRI: Mem.Faculty of Engineering,Kyushu University. 47. (1987)