1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61460111
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大野 進一 東大, 生産技術研究所, 教授 (40013114)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片岡 眞澄 千葉工業大学, 機械工学科, 助教授 (90083948)
大石 久己 東京大学, 生産技術研究所第2部, 助手 (90168857)
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Keywords | 音響 / 連続体の振動 / 振動放射音 / 遮蔽 / モーダル解析 |
Research Abstract |
1.表面の振動により騒音を放射している機械に近接して遮蔽を施した場合の遮音効果の計算法開発のため、有限要素法と境界要素法を用いて振動放射音を求めるプログラムを作成した。また、直方体の上下の面が振動板と遮音板であり、他の四面が十分剛である実験モデルを製作し、振動板を加振機で振動させた場合に、遮音板を透過して放射される音の測定実験を行なった。以上の計算結果と実験結果とを比較することにより計算手法の妥当性と実用性を確認した。 2.遮音箱の打撃試験による結果を用いて振動源の影響による振動放射音を計算する方法を研究した。構造物に衝撃力を加えた時の構造物周囲の音圧の測定結果を用いて、構造物に任意の時刻歴を有する加振力が作用した時の放射音を計算できることを確認した。機械と遮音箱の取付点を直接衝撃加振できない場合についても、遮音箱の他の点に加振力を与えた場合の結果を用いて放射音を推定する方法を開発した。この方法については、条件により十分な推定値を得ることができない場合があり、検討を加えている。3.実験装置の一部として、発生できる騒音と振動の大きさを必要に応じて設定できる騒音・振動源を試作した。これは、遮音箱の半分程度の寸法で、加振力と振動騒音を同時に発生し、振動の状態が周囲の空間の影響を受けないものである。 4.62年度はこの騒音・振動源を用いて、遮音箱内に騒音源と振動源がある場合についての透過音と振動放射音の計算と実験を行い、遮蔽の効果と防振支持の効果の予測の研究のまとめを行う予定である。
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