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1986 Fiscal Year Annual Research Report

音の空間的知覚とその制御に関する研究

Research Project

Project/Area Number 61460146
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

曽根 敏夫  東北大, 電気通信研究所, 教授 (50005245)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鈴木 陽一  東北大学, 電気通信研究所, 助手 (20143034)
香野 俊一  東北大学, 電気通信研究所, 助教授 (60005353)
Keywords音像 / 音像定位 / 定位 / 頭部伝達関数 / インパルスレスポンス / たたみ込み / ディジタル信号処理 / 聴覚
Research Abstract

本研究は、音像の音空間内での定位位置を決定している要因を探り、その結果を基に音像の定位を制御するための方法について検討しようとしているものである。そのため、昭和61年度では、音像の頭外定位と距離感を決定する上で主要因子と考えられる頭部伝達関数を、個人毎にできる限り正確に模擬した時の定位精度について検討してきた。また、合わせて、同時に複数の音像を作り出した時に、それらが音空間内で互いにどのような影響を及ぼし合うかについての検討も行ってきた。このために、測定した頭部伝達関数を音楽信号に畳み込んで、これをヘッドホンで再生したときの音像定位についての聴取実験を行うとともに、実際の室で採取したインパルスレスポンスを音楽信号に畳み込んだ時の音像の距離感についての聴取実験、複数の音像を聴取させたときの音像間の相互影響について聴取実験等を行ってきた。
以上のような検討の結果、これまでに以下のような興味ある知見が得られてきており、今後学会等で発表を行って行く。
1)音像定位には頭部伝達関数が最も重要な要因であると考えられること。
2)ただし、音像の前後の判断に対しては、頭部の微小回転の影響が、頭部伝達関数の影響と共に大きな要因であること。
3)2つの音像を同時に与えたとき、それらの音像は互いに反発するような方向へ移動すること。
また、過去の研究結果から考えられるより、頭部の微小回転の影響がかなり大きなものであることが明らかになってきたので、この点について、今後積極的に検討を行う予定である。

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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