1986 Fiscal Year Annual Research Report
石炭燃焼副生産物の建設材料としての有効利用に関する基礎研究
Project/Area Number |
61460160
|
Research Institution | Ishikawa National College of Technology |
Principal Investigator |
枷場 重正 石川工高専, その他, その他 (30019690)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥居 和之 金沢大学, 工学部, 講師 (50115250)
山田 祐定 石川工業高等専門学校, 土木工学科, 教授 (00042911)
|
Keywords | 産業副産物の有効利用 / 石炭灰 / 化学的土質安定処理 / 路盤・盛土材料 / 舗装路盤の耐久性 / コンクリート用混和材料 / コンクリートの耐久性 / フライアッシュのポゾラン反応 |
Research Abstract |
石炭灰の土質安定処理材としての利用に関する研究については、消石灰(またはセメント)-石炭灰処理土の強度発現に及ぼす試料土の種類、安定材の混合割合および養生条件の影響について明らかになっている。また、石炭灰の路盤・盛土用材料としての利用に関する研究については、路盤・盛土に適用された場合における石炭灰の反応過程およびそれにともなう微視的内部構造の変化と強度、耐久性といった道路用材料として要求される工学的諸性質との関係について明らかになっている。一方、フライアッシュのコンクリート用混和材としての利用に関する研究については、コンクリート用透水試験機が既に設置済みであり、比較的多量のフライアッシュを使用したコンクリートのワーカビリティ,強度特性,透水性および凍結融解抵抗性について明らかになりつつある。 これまでの研究成果より、石炭灰の建設材料としての有効利用に関しては、石炭灰の化学組成、物理的性状およびポゾラン材料としての性能などを考慮して適切な用途を選択することが重要であり、石炭灰を土質安定処理材や路盤および盛土における土質材料へ適用した場合には、セメント原料やコンクリート用混和材料におけるような厳しい適用条件および品質管理は必要ではなく、現在有効利用があまり検討されていない低品質フライアッシュや炉底灰のような石炭灰でも土質安定処理材や路盤材などの道路用材料としては有効に活用できることが明らかになった。一方、フライアッシュのコンクリート用材料としての利用に関しては、今後フライアッシュの使用によるコンクリートの耐久性の改善とその機構についての研究を中心に進めて行く予定である。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 鳥居和之: 第7回コンクリート工学年次講演会論文集. 7. 193-196 (1985)
-
[Publications] 鳥居和之: コンクリート工学. 24(2). 24-33 (1986)
-
[Publications] 鳥居和之: 第8回コンクリート工学年次講演会論文集. 8. 293-296 (1986)
-
[Publications] 鳥居和之: 土木学会論文集. 372. 65-74 (1986)
-
[Publications] M.Kawamura: Proc.of 8th Inter.Congress on the Chemistry of Cement. 4. 92-97 (1986)
-
[Publications] 鳥居和之: 第9回コンクリート工学年次講演会論文集. 9.