1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61460186
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
渡辺 定夫 東大, 工学部, 教授 (10011214)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 敬一 東京大学, 工学部, 助手 (10178311)
山田 学 東京大学, 工学部, 助教授 (40010839)
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Keywords | 高密度住宅 / 住宅地開発 / 計画標準 / 環境シミュレーション |
Research Abstract |
1.要素ライブラリ作成について 青山北町団地などを対象とした要素抽出とそれらの要素の相互関係についての分析を行った。団地周辺を含む市街地内に存在する各種機能が要素として捨われた。居住機能のほかに、業務機能とそれらを支えるサービス産業が不可欠な機能である。次に、これらの機能をいれる空間が、機能の相互関係を反映するものとして、それらの階層を記述した。 2.計画標準検討のための予備作業について 既成市街地内の高密度住宅更新には、再開発によるものと、既存住宅ストックの改良によるものとがある。わが国の現況と比較するために、英国の事例について検討を加えた。まずローカルプランとして、ロンドン市内の区が作成・施行しているものをとりあげた。これはディストリクトプランとして包括されるもので、保全区域、GLDPに基づく特定区域、商業用街路、非外交区域などが指定され、それぞれの整備方針とデザイン・プランニング標準が示されている。ロンドンにおいて特徴的であるのは、建築以来1世紀ほどを経た連続住宅の修復が積極的に進められていることである。修復・快良についての標準的事例も出版されている。また従来の港湾機能が撤退した跡地を利用する再開発も進んでいる。この地区は、業務と住宅の混在を前提として建設が進められており、サービス産業の実態を把握するのに好都合である。 3.今後の展開 南関東の高度利用市街地内に立地する住宅団地の要素ライブラリ作成を継続すると共に、海外事例を参照しながら、計画標準を記述あるいは数値で示すための環境シミュレーション手順を提示することを目標とする。
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