1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61460192
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
西松 裕一 東大, 工学部, 教授 (70010741)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋山 政雄 東京大学, 工学部, 助手 (00011172)
大久保 誠介 東京大学, 工学部, 助教授 (90092155)
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Keywords | 岩石 / 三軸圧縮試験 / 応力緩和試験 / クリープ試験 / 構成方程式 |
Research Abstract |
1.三軸圧縮試験 新しい制御方法(応力帰還法)を用いれば、Class【II】岩石の強度破壊点以降をも制御出来ることがわかった。周圧0〜40MPaでの試験結果によれば、周圧の増加にともない、強度破壊点以降の傾きが徐々に緩やかになることがわかった。また、制御速度を変えた実験も行い、応力一歪曲線がどのように変化するかを調べた。 2.応力緩和試験 主として、強度破壊点以降の領域から、応力緩和試験を行った。その結果、Class【II】岩石においては、歪を一定に保ったとしても、急激な破壊のおこる場合のあることがわかった。 3.クリープ試験 破壊強度の80〜90%程度の応力を加えて、クリープ試験を行った。その結果、1次クリープは対数クリープ則に従うことがわかった。また、3次クリープにおける歪速度の増加には、興味深い規則性の存在することがわかった。 以上は、強度破壊点以前の領域から行った場合であるが、このほか従来殆ど実験例が知られていない、強度破壊点以降でのクリープについても試験方法を開発し、試験を開始した。 4.構成方程式 一軸圧縮試験結果をよく説明する構成方程式を開発し、種々の条件下で計算機シミュレーションを行った。その結果、今回開発した構成方程式は、一軸圧縮応力下での、岩石の挙動をかなり良く再現出来ることがわかった。現在、三軸圧縮試験結果をもとに、周圧下での岩石挙動をもよく再現する構成方程式の開発に着手したところである。
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