1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61460222
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
村田 敏 九大, 農学部, 助教授 (30038187)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 孝尚 高知大学, 農学部, 助教授 (70036739)
中司 敬 九州大学, 農学部, 助手 (50128055)
志賀 徹 九州大学, 農学部, 助手 (30089932)
内田 進 九州大学, 農学部, 助手 (00038275)
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Keywords | 食品物性 / 食品加工 / 熱特性 / 熱力学 / 農産物物性 |
Research Abstract |
本年度は穀物の蒸発潜熱の測定と計算、澱粉の熱分析および農産物廃棄物の標準生成熟とエンタルピ式の測定と計算を行なった。 1)穀物の蒸発潜熱の測定と計算:穀物の蒸発潜熱の測定値からClausius-clapeyron式と溶液の熱力学によって蒸発潜熱を計算した。従来このようなデーターは組織的におこなわれず、仮定の多い方法を用いており、特に実験式は水分のみの関数とされていた。本研究では平衡含水率の測定に関して動的方法と静的方法を用い、湿度と温度の関係式としてChen-Clayton式を用い非線形最小二乗法によって係数を決定し、これをもとにしてClausius-Clapeyron式と水と水蒸気に関する実用国際状態式(1967)によって蒸気潜熱)を計算し、これを温度と含水率(d.b)の関数とする実験式にまとめた。 Qst/Qs=1+exp(-ai・【T^(b1)】・e×p(-a2・【T^(b2)】・【M^c】))a1b1a2b2cEE籾9.26182E08-2.73811-9996.4-1.4555-.353689.067ビ-ル麦4.75526E04-1.1097210002.9-1.5078-.461004.083小麦2.34727E31-10.559411151.8-1.2415-.117050.037大豆6.67069618-1.096321.5470-.09225-.529410.069ハト麦8.65585E05-1.85128100026-2.1217-.707552.1332)澱粉の変性点:予備試験として米と小麦澱粉の水濁液についてDTAの熱分析を行ない。約60℃の点にあることが認められた。 3)標準生成熱とエンタルピ:木材ペレット,籾殻,バカス,ぎんねむ等についてDSCを用いて比熱を測定し、標準生成熱とエンタルピを算出した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 村田敏,田川彰男,石橋貞人: 農業機械学会九州支部誌. 35. 53-57 (1986)
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[Publications] 村田敏,田川彰男,石橋貞人: 農業機械学会誌.