1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61460222
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
村田 敏 九州大学, 農学部, 助教授 (30038187)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 孝尚 高知大学, 農学部, 助教授 (70036739)
中司 敬 九州大学, 農学部, 助教授 (50128055)
志賀 徹 九州大学, 農学部, 助手 (30089932)
内田 進 九州大学, 農学部, 助手 (00038275)
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Keywords | 冷凍 / そば / 乾燥 / 熱力学 / 溶液 / 食品物性 |
Research Abstract |
昭和63年度は昭和62年度に予備実験を行なった。冷凍問題と穀物(そば)の熱・物質移動および熱力学的性質を測定した。 1)各種食品水溶液の氷点データ:温度と凍結率の関係式は冷凍のシミュレーションにとって基本的なものである。普通温度と凍結率の関係にはHeissの式が有名で専ら使われているが、理想溶液の仮定でも更に詳しい関係式を導くことが出来る。更に詳しい関係式は、濃度と凍結率の関係、すなわち、融解平衡を求めることが必要である。ここでは、食品に含まれる可溶性物質である、ぶどう糖(0.1〜2.4mol/kg-H O-0.179〜-6.220℃)、サッカロース(0.1〜1.5、-0.153〜-4.453)、ラクトース(0.1〜0.6、-0.166〜-1.551)、塩化ナトリューム(0.2〜4.0-0.776〜-15.168)、リン酸二カリューム(0.1〜1.5、-0.375〜-5.954)ぶどう糖+サッカロース(0.2〜2.0、-0.525〜-5.838)、ぶどう糖+ラクトース(0.2〜1.2、-0.486〜-2.568)、サッカロース+ラクトース(0.2〜1.2、-0.538〜-3.212)、塩化ナトリューム+リン酸二カリューム(0.2〜2.0、-0.839〜-6.767)、塩化ナトリューム+ぶどう糖(0.2〜4.0、-0.495〜-12.816)、ぶどう糖+サッカロース+ラクトース(0.15〜1.5、-0.128〜-3.599)、温州みかんジュース(10.4〜31.4、-0.948〜-5.413、-0.948〜-5.413)を得た。 2)冷凍シミュレーション:溶液の凍結熱伝導の方程式を導き、流動層凍結について、近似解析解と、数値解をもとめた(プログラム開発)。 3)そばの平衡含水率(吸湿と乾燥、ヒステリシス)、拡散係数(温度の関数)、含水分の蒸発潜熱(含水率と温度の関数)、真密度、比容積等を求めた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 村田敏: 農業機械学会誌. 49. 435-442 (1987)
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[Publications] 村田敏: 農業機械学会誌. 49. 547-554 (1987)
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[Publications] 村田敏: 農業機械学会誌. 50. 55-64 (1988)
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[Publications] 村田敏: 農業機械学会誌. 50. 85-93 (1988)
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[Publications] 村田敏: 農業機械学会誌. 51. 78-82 (1989)
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[Publications] 村田敏: 農業機械学会誌. 51. (1989)