1986 Fiscal Year Annual Research Report
2波長高出力レーザーによる相対論的電子ビームの追加速
Project/Area Number |
61460230
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
北川 米喜 阪大, 国立大学(その他), 助教授 (40093405)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 和夫 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 助手 (70171741)
高部 英明 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 助手 (20150352)
西原 功修 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 教授 (40107131)
三間 圀興 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 教授 (30033921)
藤田 尚徳 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 助手 (70135755)
|
Keywords | C【O_2】レーザー / REB / 相対論的電子ビーム / ビート波加速 / 電子スペクトロメーター |
Research Abstract |
1.C【O_2】レーザーのビート波でプラズマ波を励起するため、まづ、レーザーの2波長發振を行った。2台のCWC【O_2】レーザーを10.7μmと9.6μmでそれぞれ發振させ、烈光【VIII】号レーザーシステムの発振段に注入した。その結果、10.7μmと9.6μmの2波長で同時に安定に發振増巾させることが出来た。 2.主増巾器を出た口径30cmのビームを、焦点距離3mのNaClレンズ及び、NaCl製の窓を通して真空チェンバー中心に集光した。途中、プラスティクフィルムのビームスプリッターにより、パワーモニター系をつくった。 3.ピエゾ素子を用いた高速ガスパフからのガスを上記レーザー光で電離しプラズマを生成した。He-Neレーザー干渉測定の結果、空気1Torrで【10^(17)】/ccの電子密度を得た。このプラズマ周波数は、ビート波のそれに一致する。 4.REBとレーザーを同一軸上に入射する為、REBを30°曲げる必要がある。そのため、ベンディングコイルを製作し、REBを伝播させた。 5.実験パラメーターを用いて、ビート波加速のシミュレーションを行なった。コードは、プラズマを流体で、REBを粒子コードで扱うもので、0.5MeVの入射粒子が20MeVまで加速されることが示された。 6.20MeVまでの電子ビームのエネルギースペクトルを解析するため、5チャンネルの電子スペクトロメーターを開發・製作した。磁場はサマリウムコバルトを用い、検出素子は、パイロットUレンチレーターと光電子倍像管とを組み合せた。 来年度計画 REBとC【O_2】レーザー(2波長)を同期させ、20MeV電子の検出を行なう。
|
-
[Publications] 北川米喜: Proceedings of the 6th Intern.Conference on High-Power Particle Beams. 482-485 (1986)
-
[Publications] 藤田尚徳: Proc.6th Intern.Conf.High-Power Particle Beams. 726-729 (1986)
-
[Publications] 三間圀興: Phys.Review Letters. 57. 1421-1424 (1986)
-
[Publications] 北川米喜: 電気学会光量子デバイス研究会資料. OQD-87-4. 23-28 (1987)