1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61460232
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
益田 隆司 筑大, 電子・情報工学系, 教授 (80114130)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田胡 和哉 筑波大学, 電子情報工学系, 助手 (10188229)
清木 康 筑波大学, 電子情報工学系, 講師 (10169956)
板野 肯三 筑波大学, 電子情報工学系, 助教授 (20114035)
中田 育男 筑波大学, 電子情報工学系, 教授 (70133022)
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Keywords | 分散型オペレーティング・システム / ワークステーション / LAN / プロセス / プロセス間通信 |
Research Abstract |
通信で結合されたプロセスの集合であるプロセス・ネットワークにより分散型オペレーティング・システムを設計する方式を提案し、UNIXオペレーティング・システムと同一の仕様を持つ分散型システムAgora-Protoを開発した。開発に関連して、記述言語,デバッグ方式,プロセス間通信の実現方式について検討した。プロセスのプロセッサへの配置を、プロセス内部記述と独立に記述することにより、ハードウェア構成を意識せずにシステム記述を行なうことができる言語を開発した。Agora-Proto実現の過程において、時間に依存する非決定的な誤動作が生じにくいことを確認することができた。この特性に注目して、システムのデバッグを、実時間性を保たずに、ユーザ・プログラムと同一の環境で行なう方式を開発した。複数のプロセッサを利用したことによる利点を生かすためには、プロセス間通信機構のレスポンス・タイムを数倍程度改善する必要があることが判明した。プロセスのスケジューリングを実行する論理回路とマイクロプログラムを組み合わせることにより、プロセス間通信を、状態の切り換えに要する時間のみで実行することができる機構の設計を行なった。 分散型のオペレーティング・システムの一つの応用分野として、分散型のエンジニアリング・ワークステーションの制御への適用を検討した。密結合型のマルチマイクロ・プロセッサを中心に、会話的ジョブを実行する複数の端末からなる、マルチューザ・ワークステーション構成を提案した。68010/20マイクロプロセッサを用いたコンピュータを構成要素とする、マルチューザ・ワークステーションAgora-Iを設計した。 今後、Agora-Iを実現し、マルチューザ・ワークステーション・システム全体として、その性能、および、有効性に関する評価を行なう。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 高野陽介: 情報処理学会オペレーティング・システム研究会報告. Vol.86,No.84. (1986)
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[Publications] 田胡和哉: 7th International Confence of Distributed Computing Systems.
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[Publications] 高野陽介: 情報処理学会論文誌.
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[Publications] 田胡和哉: 情報処理学会論文誌.