1986 Fiscal Year Annual Research Report
地域計画文書の計算機による知的処理のための知識利用方策に関する基礎研究
Project/Area Number |
61460234
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
熊田 禎宣 東京工大, 工学部, 教授 (50016482)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 潔 東京工業大学, 工学部, 助手 (20167977)
木谷 忍 東京工業大学, 工学部, 助手 (20169866)
原科 幸彦 東京工業大学, 工学部, 助教授 (20092570)
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Keywords | 視点 / 世界 / 非単調推論 / dependency-directed backtracking / ルール指向 / オブジェクト指向 / 論理指向 / プラン |
Research Abstract |
1.視点制御アルゴリズムの設計…知識処理、特に、理解において、"視点"の役割は、理解のための世界を定めることと、その世界における前提・仮定を定めることである。視点により構築される世界を"視世界"と名づけ、視点を、前提・仮定系として視世界を構築し管理するために用いる知識表現スキーマとして設計した。そして、この視点スキーマを用いて視世界を構築・管理するアルゴリズム"視点制御アルゴリズム"を設計した。このアルゴリズムは、1)投視、2)視世界上の非単調推論、3)視点指向バックトラッキング、4)視世界の監視、及び、5)知識の仮説設定、6)知識の管理のサブアルゴリズムから構成される。前者4つは、複数の視世界上での、いわゆる、dependency-directed backtrackingを遂行する仕組である。これを論理系の枠組で形式化し、視点制御により視世界を更新するための必要条件を求めた。後者2つは視点を用いた知識獲得の仕組で、62年度もひき続き設計を続ける。 2.視点主導型知識システムの設計と部分的実現…視点制御アルゴリズムを実現する知識ベースシステムとして、"視点主導型知識システム"を設計し、ワークステーションAS3050M上に部分的に実現した。視点主導型知識システムの特徴は、視点制御の仕組を持つことと、ルール指向、オブジェクト指向、論理指向の知識処理形式を、視世界において融合していることである。 3.プラン表現スキーマとそれを用いた理解のアルゴリズムの設計…プラン表現をGOAL,PLAN-STRUCTURE,ACTION,SITUATION,THEMEとそれらのメタ表現を基本要素として設計し、視点スキーマに埋め込んだ。ある計画の断片的記述の理解は、目的からのその計画の説明と、その計画の影響の説明によりなされる。視点スキーマとしてのプラン表現の相違により異なる理解を生みだすアルゴリズムを設計した。62年度は、このプラン表現形により地域計画文書の理解に必要な知識を知識ベース化する。
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