1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61470023
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
尾島 十郎 富大, 理学部, 助教授 (00018988)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 重靖 富山大学, 工学部, 助手 (40089800)
南部 睦 富山大学, 理学部, 助手 (90018979)
山口 晴司 富山大学, 理学部, 助教授 (10018989)
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Keywords | 芳香族性 / 共役 / 大環状共役化合物 |
Research Abstract |
1.ピロールの高級類縁体であるアザアヌレン類の合成について(【I】)の型のアザアヌレンを合成する為に、合成ルートを確立すべく、安定なビスアルヂヒド(【II】)から出発して反応条件を検討しており、現在(【III】)まで合成出来、(【III】)を熱分解する事により、ナイトレンの反応を行い、(【I】)の型のアザアヌレンを合成したいと考えており、合せて(【IV】)のビスアルデヒドからも出発して行いたいと考えている。2.交差共役化合物各種のデヒドロアヌレノンとマロノニトリルとの反応によって、(【V】)で示される一連の化合物を、計画通り合成出来、〔4n+2〕系となり得るジシアノ〔15〕フルベンには、diatropicな、〔4n〕系となり得る13,17員環には、paratropicな性質が対応する事が明らかとなった。今後は2つのシアノ基を他の置換基に変換させ、大員環部のtropicityが置換基の種類によって、どのように変化するかを検討する。3.1.6-メタノアヌレン及び1.6-ビスデヒドロアヌレンの合成最初に計画した1.2の研究と関連して、シクロヘプタトリエン-1.6-ジアルデヒド(【IV】)から出発して、メタノアヌレン類(【VI】)及びメタノビスデヒドロアヌレン類(【VI】)を合成した。(【VII】)は、従来知られているアヌレンに比較して、著しく安定で、比較的環の大きい〔28〕アヌレンでもparatropicな、又、〔34〕アヌレンにもdiatropicな性質が対応する事が分った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 尾島十郎: Chemistry Lett.1295-1298 (1986)
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[Publications] 尾島十郎: J.Chem.Soc.,Perkin Trans.【I】.
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[Publications] 尾島十郎: J.Chem.Soc.,Perkin Trans.【I】.
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[Publications] 山本浩司: J.Chem.Soc.,Chem.Commun.
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[Publications] 尾島十郎: J.Chem.Soc.,Perkin Trans.【I】.
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[Publications] 山本浩司: J.Chem.Soc.,Perkin Trans.【I】.