1986 Fiscal Year Annual Research Report
セルロースおよびその誘導体の液晶形成能と紡糸性に関する研究
Project/Area Number |
61470103
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
河合 弘廸 兵庫教大, 学校教育学部, 教授 (30025770)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 光宏 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助手 (40183587)
橋本 竹治 京都大学, 工学部, 助教授 (20026230)
高岡 昭 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (50154737)
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Keywords | セルロースおよびその誘導体 / リオトロピック液晶 / 流動変形 |
Research Abstract |
本研究日的はセルロースおよびその誘導体の主としてリオトロピック液晶の形成能ならびに形成液晶の形態およびその流動下における形態変化の追求にある。このためレーザ光を光源とする時間分割流動光散乱測定装置の試作を行った。本装置は試料溶液を種々の恒温下で、種々の剪断速度で流動させ、平行および直交偏光条件下に、その小角光散乱の強度分布を計測しうる光散乱光度計と、観測光散乱像の時間変化を記録解折しうる動画像処理装置よりなっている。 光散乱光度計は昭和61年12月末に、(株)岩本製作所の協力を得てほゞ完成、納入され、目下実験室の暗室化営善工事の進行を待って、細部の光軸調節を進めている。また動画像処理装置は、テレビカメラよりの入力を処理するものとして、61年10月末にハスク技研(株)DIANA動画像処理装置を購入した。本装置は二次元画像に対し512×512点の分解能をもち、512×512×16ビット×1またわ512×512×8ビット×2のイメージメモリをもち、1/30秒程度の時間間隔で画像を連続して毎秒16回以上取り込みが可能である。これらの性能は光散乱像の時間分割計測(流動下)を行うに当り必要であり、その際のノイズの軽減(積算平均化)機能(同期加算)をも有している。 左図はヒビロオキシプロピルセルロース(分子量約8万)一水素の20℃、濃度約63%において、いわゆるコレステリック色の発光近辺における直交偏光条件下の光散乱像を示している。な ちコレステリック液晶からの光散乱像と考えられ、目下この解析を進めると共に、他の系に測定を展開している。
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