1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61470110
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
木下 雅悦 阪市大, 工学部, 教授 (30047021)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 洋三 大阪市立大学, 工学部, 助手 (50047312)
山内 清 大阪市立大学, 工学部, 助手 (00047325)
国枝 紀夫 大阪市立大学, 工学部, 講師 (90047209)
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Keywords | 核酸塩基 / リピド / 膜 / テンプレート重合 / ベシクル / グリセロホスホリピド |
Research Abstract |
1.核酸塩基にジ長鎖アルキルアミノ基を結合せしめた化合物を合成し、それらのL-B膜を調製した。しかし膜形成能が充分でないためヌクレオチドの長鎖アルキルコリン誘導体を合成して、それらの膜形成能を調べつつある。 2.核酸塩基ーアルキル基ージカルボン酸型の化合物とジアミンとの重縮合における交互共重合対ー核酸塩基型および交互共重合体ーアルキル基ー核酸塩基型のテンプレートの添加効果を調べた結果、いづれの場合にもモノマーとテンプレート間に相補的な核酸塩基対が存在するときに著しい重合速度の加速がみられ、アルキル基が介在して核酸塩基の自由度が大きい場合ほど加速の程度の大きいことがわかった。 3.リピド類似化合物の耐熱性膜を作製するために、種々のグリセロホスホリピド類を合成し、これらが安定なベシクルを形成することを見出した。膜形成能について検討中である。なお、これに関する成果は3編の論文として公表あるいは投稿中とすることができた。 4.長鎖アルキル基をもつシクロデキストリンを合成した。膜形成および種々の化合物の包接化を検討中である。この研究に関連してトリメチルシクロデキストリンの存在下でジイソシアナートとジオールを重付加せしめることにより、ポリウレタンを軸、シクロデキストリンを環とする新しいロタキサンポリマーを合成した。 5.ミセルおよび薄膜状態でのポリペプチド合成に関しては、ミセルでのオリゴマー化の機構を調べるとともに、核酸塩基を含むアミノ酸長鎖アルキルエステルの合成を準備中である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] K.Yamauchi;F.Une;M.Kinoshita: J.Chem.Soc.Perkin I. 765-770 (1986)
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[Publications] K.Ymauchi;M.Hihara;M.Kinoshita: Bull.Chem.Soc.Jpn.(1987)
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[Publications] K.Yamauchi;I.Yamamoto;M.Kinoshita: Biochim.Biophys.Acta.(1987)