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1986 Fiscal Year Annual Research Report

アワビの成長促進因子の同定と応用に関する研究

Research Project

Project/Area Number 61470139
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

川内 浩司  北里大, 水産学部, 教授 (70050523)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 厚田 静男  北里大, 水産, 講師 (80050673)
平野 哲也  東大, 海洋研, 教授 (70013571)
Keywordsシロサケ / 成長ホルモン / プロラクチン / 浸漬 / アワビ / 成長促進効果 / 成長促進因子 / サケGH抗体 / 免疫組織染色 / ウエスタンブロティング
Research Abstract

1.シロサケの成長ホルモン(GH)及びプロラクチン(PRL)によるエゾアワビの成長促進効果:〔方法〕GHは遺伝子組換え法によって生産される標品をもちいた。PRLは脳下垂体から単離した標品を用いた。アワビを4日あるいは1週間に一度、30分から1時間、30ppmのホルモン海水溶液へ浸漬した。対照群には、海水のみの群とホルモンと同じ濃度の牛血清アルブミン海水溶液を用いた。餌はアワビ用ペレットを十分量与えた。成長促進効果は殻長、殻巾および体重の増加によって判定した。〔結果〕GH溶液に浸漬した群には殻長、殻巾及び体重共に対照群に対して著しい成長促進効果が認められた。この成長促進効果は濃度及び浸漬時間に相関性を示した。さらに、この成長促進効果は海水温度の低下にかかわらず持続した。PRLの成長促進効果は体重の増加に認められたが、殻長及び殻巾の伸長には対照群との間に有意な差は認められなかった。そこで、サケGHについて追試験を繰り返し、その成長促進効果に再現性が有ることを確認した。
2.アワビの成長促進因子の検索:A・免疫組織化学的方法:〔方法〕サケ成長ホルモンの抗体を用いて、PAP法により免疫組織染色した。〔結果〕特異的に染色される組織が同定された。この組織は腎臓として記載されているが、分泌細胞としての特徴を備えていることが明らかになった。B・サケGH様物質の単離精製:〔方法〕アワビ400個から、上記の免疫反応陽性組織を採取した。この組織を塩酸アセトン及びアルカリ水溶液で抽出した。抽出物をゲル濾過及びイオン交換クロマトグラフィーに付して分画した。分画物中に、サケGH抗体を用いるウエスタンブロティング法で免疫反応陽性物質を検索した。〔結果〕アワビのGH様物質は塩酸アセトンでは抽出されず、アルカリ水溶液で抽出される極めて難溶性の成分であることが分かった。今後、製精法を検討する必要がある。

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Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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