1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61480085
|
Research Institution | Rakuno Gakuen University |
Principal Investigator |
小沼 操 酪農大, 酪農学部, 助教授 (70109510)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 幸助 岩手大学, 農学部, 助教授 (50002077)
|
Keywords | 腫瘍抗原 / モノクローナル抗体 / ウシ白血病 / レトロウイルス |
Research Abstract |
流行型ウシ白血病(EBL)はウシ白血病ウイルス(BLV)に起因するBリンパ腫である。我々はEBL細胞の腫瘍抗原(TAA)に対するモノクローナル抗体を作出した。この抗体を用いTAAの生化学的および生物学的性状について検討した。 その結果以下の成績が得られた。 1.TAAは糖タンパク質であり数種の抗原領域が存在する。 2.TAAはEBL腫瘍細胞のみならずウシ胸腺細胞およびBLV非感染牛末梢血リンパ球(PBL)をマイトージェン添加で培養した場合にも検出された。すなわち、胸腺では主に髄質に陽性細胞を認めた。BLV非感染牛PBLでは培養前はTAAの発現を認めなかったが培養後、数パーセントの細胞がTAAを発現していた。 3.TAAに対するモノクローナル抗体c143はEBL細胞のみならず散発型腫瘍細胞とも反応した。 4.c143はウエスタン・ブロット法で可溶化したEBL細胞、ヒフ型腫瘍細胞および仔牛型腫瘍細胞とそれぞれ74k、42k、および37kにバンドを認めた。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] Aida Y: Cancer Res.45. 1181-1186 (1985)
-
[Publications] Watarai S: J.Biochem.100. 1031-1042 (1986)
-
[Publications] Okada K: Jpn.J.Vet.Sci.
-
[Publications] Aida Y: Am.J.Vet.Res.
-
[Publications] Nishi H: Jpn.J.Vet.Sci.
-
[Publications] Onuma M: Am.J.Vet.Res.