1986 Fiscal Year Annual Research Report
平滑筋収縮制御因子,特にライオトニンとミオシン軽鎖キナーゼの関連について
Project/Area Number |
61480112
|
Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
江橋 節郎 岡崎共研機, その他, その他 (10009863)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石崎 泰樹 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 学術振興会特別研究員 (90183003)
鈴木 理 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (70187764)
三川 隆 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (50143417)
|
Keywords | 平滑筋収縮制御 / ライオトニン / ミオシン軽鎖キナーゼ |
Research Abstract |
1)ライオトニン及びキナーゼの抗体:牛大動脈及び第一胃の150Kd,130Kdとニワトリ砂ノウの130Kdの各タンパク質を抗原として、ポリクローン抗体とモノクローン抗体を得た。牛150Kdタンパクを抗原としたウサギ抗血清は、牛150Kd,130Kdと筋胃130Kdタンパク全てと反応した。牛動脈130Kdタンパクを抗原とした血清は筋胃130Kdタンパクと反応しない。モノクローン抗体としては既に報告した抗ライオトニン抗体GK127の他,種々の反応性をもつAK17(抗原:牛動脈130Kd),SK316(抗原:牛胃130Kd),GK18(抗原筋胃130Kd)等を得た。これらの抗体の抗原部位(一次配列)とライオトニン,キナーゼ活性への抑制効果を調べることにより、各タンパク質の一次配列と機能の対応が可能となった。 2)ライオトニン及びキナーゼの一次構造の部分的解析:牛胃及び筋胃のpoly【(A)^+】RNAより作製したcDNAをλgT11に挿入し、150Kd及び130Kdを認識するウサギ抗血清を用いてcDNAの検索をさらに行なった。牛胃及び筋胃より抗原性を示すfusionタンパクを発現したcDNAは共に約0.5Kb程度のものであった。Northern Blottingの結果これらのcDNAは牛胃mRNAに対し約5KbのRNAに結合した。この他に3Kb付近にも反応するRNAが存在した。筋胃のRNAに対しては低分子量のものとも強く反応した。得られたcDNAが150Kdあるいは130KdのいずれのmRNAに対応するものかを同定する為に既に一部決定された150Kdタンパクの部分アミノ酸配列の他の部分の配列を決定しつつある。
|
-
[Publications] Ebashi,S.: In Calcium Monograph.(1987)
-
[Publications] Ebashi,S.;Mikawa,T.;Kuwayama,H.;Suzuki,M.;Ikemoto,H.;Ishizaki,Y.;Koga,R.: In Smooth Muscle Contraction Symposium.(eds by N.L.Stephens et al.(1987)
-
[Publications] Ebashi,S.: In Heart Function and Metabolism.(eds.by N.S.Dhalla,G.N.Pirtce,R.E.Beamish)Martinus Nijhoff Publishing. (1987)
-
[Publications] Yanagisawa,M.;Hamada,Y.Katsuragawa,Y.;Imamura,M.;Mikawa,T.;Masaki,T.: J.Biol.Chem.(1987)
-
[Publications] Ebashi,S.;Ogawa,Y.: "In Handbook of Experimental Pharmacology(eds.by G.V.R.Born,A.Farah,H.Herken,A.D.Welch)Springer-Verlag Berlin Heidelerg New York Tokyo" Calcium in drug actions., (1987)