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1987 Fiscal Year Annual Research Report

インスリン受容体遺伝子の構造と発現およびその異常の解析

Research Project

Project/Area Number 61480131
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

蛯名 洋介  熊本大学, 医学部, 助教授 (00112227)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 滝口 正樹  熊本大学, 医学部, 助手 (40179578)
Keywordsインスリンレセプター遺伝子 / プロモーター / 転写調節 / 糖尿病
Research Abstract

ヒトインスリンレセプター遺伝子の発現調節機構の解析
我々はすでにヒトインスリンレセプター(IR)の一次構造を明らかにし,さらにIRのβサブユニットのチロシンキナーゼがインスリン作用伝達に必須であることを明らかにした. 今回ヒトIRcDNAをプローブとして正常ヒトIR遺伝子のプロモーター領域を単離し,その構造と機能の解析を行った. ヒトIRのmRNAは長さの異なるものが数種存在するが,その転写開始点はIRのN末端上流203bpに1ヶ所存在する. プロモーター領域にはTATAboxやCAT・boxは見られず,非常にGCに富む配列が存在する. Inverted repeat配列の中にマウスヒポキサンチンホスホリボシルトランスフェレース,ヒトホスホグリセレートキナーゼ,ヒトアデノシンデアミネース各遺伝子プロモーター領域に見られる配列とホモロジーのある配列が見られた. これはこれらhouse Keeping遺伝子の転写が共通のタンパク因子により調節される可能性を示唆する. また3T3ーL1細胞がインスリンおよびデキサメサゾン投与により脂肪細胞に分化する際,IRmRNAの合成が10倍促進されるが,その時作用する転写因子が結合すると考えられる配列(FSE:fat specific elements)と類似の配列が-1000bp付近に存在する. GーCboxは7ヶ所存在するが-400bp付近に存在する4つのGーCboxがIR遺伝子の転写を10倍以上高めることがCAT assayを使った系により明らかとなった. 糖尿病患者60人におけるIR遺伝子プロモーター領域の大きな欠失および付加をサザン法にて検索したがサザン法で見られるような大きな変異は見出されなかった.

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] Eiichi Araki: The Journal of Biological Chemistry. 262. 16186-16191 (1987)

  • [Publications] 蛯名洋介: 現代化学. 12. 61-68 (1987)

  • [Publications] 蛯名洋介: 代謝. 24. 33-40 (1987)

URL: 

Published: 1989-03-30   Modified: 2016-04-21  

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