1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61480139
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Research Institution | Tokai University School of Medicine |
Principal Investigator |
垣生 園子 東海大学, 医学部, 教授 (30051618)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
守内 哲也 東海大学, 医学部, 講師 (20174394)
勝木 元也 東海大学, 医学部, 教授 (20051732)
玉置 憲一 東海大学, 医学部, 教授 (50055860)
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Keywords | ヌードマウス / 胸腺非依存性T細胞分化 / 未熟T細胞 / 細胞表面分子 / T細胞抗原レセプター |
Research Abstract |
T細胞はMHCと共に抗原を認識する。このMHC拘束性T細胞レパートリー形成は胸腺内分化過程で選択的に生ずると推測されている。しかしヌードマウスにもThy-1^+細胞が少数検出され、胸腺非依存的に分化するT細胞の存在を示唆する。本研究ではT細胞分化における胸腺の役割を明確にするために、胸腺欠如ヌードマウスのT細胞系リンパ球の性状、分化段階を検討した。細胞表面分子を指標にして調べると、6週令マウスではThy-1^+細胞は正常マウスの1/(10)以下で、多くはasialo GM1 (GA1)をも発現していたが、成熟T細胞と異なり、CD4、CD8、CD3等は検出されなかった。即ち、幼若ヌードマウスには未熟型T細胞しか存在しないことが示唆された。しかし、加令と共にThy-1^+細胞は増加し、その1/2以上はCD3^+と同時にCD4或いはCD8を発現していた。この結果は、緩慢ではあるが胸腺外でT細胞が成熟型に分化することを示している。また、CD3はT細胞における抗原認識レセプター(TCR)と常に共存して発現しているので、ヌードマウスThy-1^+細胞はTCRを発現していることを意味する。実際、ヌードマウスのCD3^+細胞上にはTCR V β8が検出され、かつTCRβ鎖遺伝子再構成も証明されたので、抗原を認識し活性化され得る成熟型T細胞のヌードマウスでの分化が明らかとなった。16週令子ヌードマウスではアロ抗原と反応するT細胞や抗原特異的キラーT細胞は誘導され、ヌードマウスの成熟型表現型のT細胞は機能的に分化が完了していると考えられる。胸腺内ではT細胞はCD4^+ CD8^+(DP)細胞を経て分化するがヌードマウスではそれら細胞を介さないで分化することが示唆された。DP細胞は胸腺内の自己反応性T細胞の選択的除去の候補であるので、それら細胞がないヌードマウスはトレランスを考える上で良いモデルとなる。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] H.Tamauchi.: Eur.J.Immunol.18. 1859-1862 (1988)
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[Publications] Y.Takeuchi.: Immunoloqy.
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[Publications] G.Suzuki.: J.Immunol.