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1986 Fiscal Year Annual Research Report

老化に関する突然変異遺伝子のクローニングと老化モデルマウス作成の研究

Research Project

Project/Area Number 61480179
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

熊原 雄一  阪大, 医学部, 教授 (60028313)

KeywordsDNAポリメラーゼα / アフィディコリン / 突然変異遺伝子 / コケイン症候群 / リボヌクレオチド還元酵素
Research Abstract

1.アフィディコリン(Aph)耐性チャイニーズハムスター由来線維芽細胞(Ap【h^r】-4-2)は、Philip Liuらが、この細胞を用いて変異DNAポリメラーゼα(Polα)の遺伝子のクローニングに着手しているとの理由で、我々はこの細胞を入手できなかった。
2.(1)新たに、ヒト子宮頚癌由来細胞(Hela【S_3】)を用いて、Polα突然変異株のクローニングを目標に、Aph耐性細胞をクローニングした。この耐性細胞は、コントロールに比して約3倍のAph耐性を示し、その原因を検討中である。(2)遺伝子のクローニングを行うためには、よりAph耐性である必要があるため、Aph耐性細胞作成を継続している。
3.(1)コケイン症候群は、早期老化を示すことが知られている。このコケイン症候群患者由来の線維芽細胞(1629SV14)は、紫外線感受性であるが、同時にチミジン感受性、Aph感受性であることがわかった。さらにその復帰変異株(224-1)は、紫外線耐性のみならず、チミジン耐性・Aph耐性であった。したがって、これらの表現型は、一つの遺伝子の変異によるものと思われる。(2)1629SV14細胞の紫外線感受性の原因を調べたところ、紫外線照射後における、αNTPプール及びPolα活性の変化は、正常細胞と同じく、一過性の低下の後に回復を認めた。一方、チミジン取込みには回復が認められず、リボヌクレオチド還元酵素の活性にも回復を認めなかった。したがって変異Polα以外の老化遺伝子の存在が推測される。(3)リボヌクレオチド還元酵素遺伝子の発現を、さらに転写レベルで解析することにより、老化そして突然変異との関係を明らかにする予定である。

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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