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1986 Fiscal Year Annual Research Report

下垂体小人症における成長ホルモンの遺伝子解析と臨床応用

Research Project

Project/Area Number 61480219
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

松田 一郎  熊本大, 医学部, 教授 (10000986)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 遠藤 文夫  熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (00176801)
赤星 泉  熊本大学, 医学部, 助手 (30145312)
Keywords成長ホルモン単独欠損症 / 遺伝子解析
Research Abstract

hGH-Ngene欠失のはっきりしている1家系と(positive controlとして使用)、その疑いのある5家系6名について遺伝子解析を行った。使用したプローブはSeeberg(Genetic社)から提供を受けたhGH-cDNのPvv【II】フラグメント(490bp,hGH33-189のアミノ酸配列をコードしている)で、nick translationにより【^(32)P】をラベルして使用した。specific activityは1×【10^8】cpw/Ngである。
患者もしくは家族から採取した、リンパ球をEpstein-Banウィルスを用いて樹立したcell lineをサンプルとして用いた。
制限酵素は今回はBamH【I】のみを使用した。解析はSonthern blotにより行った。
その結果5家系中3家系4人はBamH【I】サイト3.8kbに相当するhGH-Ngeneの欠失していることが判った。残りの2家系中2例はいずれもhGH-N geneは存在していた。hGH-Ngene欠失の1家系2名では、外来性成長ホルモンの治療によく反応し、他の2名は成長ホルモンに対する抗体ができ、治療効果が得られなかった。
これまで我が国では1家系1人、それも米国で解析された報告しかなく、本研究により初めてこれ以外に3家系4人の患者が発見されたことになる。欧米でも、スイス・イタリア・オーストラリアなどにそれぞれ1家系が報告されているだけである。
今後、さらに他の制限酵素を用いて実際に欠失している遺伝子の長さの推定(外国の報告では7.5と8.5kbの報告がある)、さらにrestriction fragment lengthpolymorphismによるDNA多型を調べ、ハプロタイプの違差などについて検索する予定である。

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Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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