1986 Fiscal Year Annual Research Report
肺癌のAdjuvaut Therapy-モノクロナール抗体を用いたミサイル療法-
Project/Area Number |
61480296
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
並河 尚二 三重大, 医学部, 講師 (50024716)
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Keywords | MOAb / PAP / 免疫組織化学反応 / Cross Reaction / heterogeneity リポゾーム結合MoAb-ADR |
Research Abstract |
肺癌の3つの組織型すなわち腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌よりハイブリドーマによって樹立した3種の肺癌特異モノクロナール抗体(5C7、5E81F10)を用いて免疫組織化学染色を行うと共にそのCross Reactionについても検討した。方法はPAP法を用い正常肺組織のほか、各組織型を呈した肺癌57例をFrozen sectionにて作成した。原発巣より得られた40例と転巣から得られた17例について、各モノ70ナール抗体の陽性率の差についてみてみたが、いずれのMoAbも両者間に差がみられず、転移巣においても有意にあつまりうることを示した。各組織型に特異的であるか否かについて腺癌21例、扁平上皮癌17例、大細胞癌16例の54例でそのintensityなどについてしらべた所、5C7は腺癌の分化型では93%と高率に陽性を示す反面、扁平上皮癌や大細胞癌で約半数に陽性を示し、正常肺組織でも肺胞マクロファージャ肺胞B型細胞に強く陽性を示した。5E8は分化した扁平上皮癌では92%と高率に陽性のほか、全扁平上皮癌でも82%でその特異性のなかではもっともすぐれたMoAbと思われた。正常肺組織とのcross reactionとして細気管支上皮と反応する如くであった。1F10は大細胞癌の81%に反応をする反面、全く反応をしめさない細胞もみられ、この組織型におけるheterogeneityを強く示唆するものであった。正常肺組織中肺胞のB型細胞と反応をおこしており、これら3種のMoAbはOrgan specificな面をみせた。これら3種のMoAbを37片の他の種類の腫瘍とも反応させCross reactionについてみたが、いずれも肉腫とは全く反応をしめさず、同一組織型の他の臓器癌と弱い反応を示すことが判明された。これらMoAbを抗癌剤と結合させたリポゾーム結合ADRを作成中であり、これの使用は次年度となる。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 並河尚二: カレントテラピー. 4. 1444-1447 (1986)
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[Publications] 並河尚二: メディカルプラクティス. 3. 1948-1952 (1986)
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[Publications] 並河尚二: 胸部外科.
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[Publications] M.Imura: Transplantation Proceeding. 14. 1312-1315 (1987)
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[Publications] 柏木秀雄: 医学と薬学. 16. 564-572 (1986)