1986 Fiscal Year Annual Research Report
悪性脳腫瘍における多剤併用療法の検討-抗癌剤の変異誘起作用に関連して-
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61480307
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
高久 晃 富山医薬大, 医学部, 教授 (70004984)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀江 幸男 富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (20135015)
岡 伸夫 富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (10135006)
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Keywords | 悪性脳腫瘍 / 抗癌剤 / 化学療法 / 多剤併用療法 / 薬剤耐性 / 突然変異原性 |
Research Abstract |
当教室での組識培養に関する設備と昭和61年度科学研究費補助金により購入した設備備品を使用し研究をおこなった。 1.抗癌剤の変異誘起作用の判定に使用する細胞を分離し、さらにその性状分析をおこなった。 (1).in vitroでの継代・培養中に、自然発生的にheterogeneityを形成している可能性があるC6rat glioma細胞を、濾紙法にて2回=cloningをおこない、10種のsub-cloneを分離した。 (2).分離したsub-cloneから、95%以上のコロニー形成率を示す1種=(C6-74細胞)を選択した。 (3).C6-74細胞が、gliomaの生化学的markerであるS-100蛋白、=vimentin,glial fibrillary acidic proteinを有することを、=SDSゲル電気泳動後Westernブロッティング法にてtransferし、=autoradiograohyにて確認した。 2.変異誘起作用の検討に使用する抗癌剤の処理濃度を決めるために、C6-74細胞におけるMitomycin C,Bleomycin,Actinomycin Dの殺細胞効果を濃度一生存曲線として求めた。 3.変異誘起作用の判定は、8-azaguanine耐性とauabain耐性のforwardmutationを指標とするため、C6-74細胞におけるそれぞれの選択培地濃度を濃度一生存曲線より求めた。 以上の基礎的実験をもとに、今後DNAをレセプタとする抗癌剤の変異誘起作用を、突然変異率の算定にておこなう予定である。
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