1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61480321
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
宮本 義洋 広島大, 医学部, 講師 (00098625)
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Keywords | シュワン細胞 / 細胞移植 / Nerve growth factor |
Research Abstract |
1.ラットのシュワン細胞の培養法の確立 シュワン細胞培養における至適な環境と、細胞の確認に関しての実験を行った。(1).シュワン細胞の培養にはNeuronの存在が必要と言われる。現在までにDorsal root gangliaを使い、培養系にNeuronを含めてきた。そのNeuronよりのneurite ontgrowthへ影響を与えるNerve growth factorの濃度の問題について以下の結果を得た。濃度0では、やはりneuriteoutgrowthへの促進効果はみられない。しかし逆に一定の濃度(我々の実験では5μg/ml)以上では、neurite outgrowthへの阻害効果が現われる。(2).培養に使用する血清では、人胎盤血清以外にFetal Bovine Serumを使用し良好な結果を得た。(3).Substrateでは、以下の5種類を使用し、neuronよりのneurite outgrowthを比較検討してみた。BasementMembrane M【atrige1^(TM)】、Poly-L-LysineとLaminine、Poly-L-Lysineのみ、collagen、Gelatineである。いずれでもneurite outgrowthはみられるが、Basement Membrane M【atrigel^(TM)】およびPoly-L-Lysine特にBasement Membrane M【atrigel^(TM)】において著明なneurite outgrowthを認めた。(4).細胞の確認には、蛍光抗体法を行ってみた。シュワン細胞にはAnti S-100 Protein、線維芽細胞にはAnti Thy1.1である。 2.今後の主な計画 (1).シュワン細胞の純度を上げる。これにはAntimitotic agent、Anti Thy1.1とComplimentの利用あるいはCholera toxin、Pituitaryextractを使用する必要があるかもしれない。(2).シュワン細胞に特異的な抗体により細胞の確認を容易とする。(3).細胞移植の問題の解決。
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