1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61480325
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
鈴木 勝己 産業医科大学, 医学部, 教授 (20122848)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 宏明 産業医科大学, 医学部, 助手 (20188329)
三浦 直彦 産業医科大学, 医学部, 助手 (30181853)
井原 成男 産業医科大学, 医学部, 講師 (30176466)
小林 靖幸 産業医科大学, 医学部, 講師 (40140925)
緒方 甫 産業医科大学, 医学部, 教授 (70122843)
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Keywords | 慢性関節リウマチ / 体力測定 / 運動療法 / βーendorphine / ACTH / コルチソール / 細胞性免疫 |
Research Abstract |
慢性関節リウマチ患者を対象とした体力測定では, 最大酸素摂取量の測定は不可能だが, Aerobic thresholdでの酸素摂取量の測定は全員で可能であった. 運動療法では股関節, 膝関節に関節破壊や滑膜炎が強くない症例で, 8週間以上の運動療法の継続と体力の増加を認めた. Aerobic thresholdでの1回の運動負荷前後で疼痛関節数の減少を認める例が多いが, 血中ホルモン(コルチソール, ACTH),細胞性免疫機能に有意の差は認めなかった. 食道温のより高くなった症例で疼痛関節の改善が大きい傾向にあった. 医学部学生10名を対象とし, 自転車ユルゴメーターを利用して最大酸素摂取量を測定した. 最大酸素摂散量測定時, 最大酸素摂取量の50%の負荷と75%の負荷の3段階の負荷を行い, その負荷前と負荷直後で, βーendorphine, cortisolCTH, 末梢T細胞(OKT3), インデューサー/ヘルパーT細胞(OKT4), サプレッサー/細胞障害性T細胞(OKT8)を測定した. βーendorphineは最大負荷時(14.2±6.9→85±69.9pg/ml)と75%負荷時(19.2±15.3→45.4±35.1pg/ml)で有意に負荷後に増加し, 負荷が強いほど増加は大きかった. cortisolは最大負荷時には有意の変化を示さなかったが, 75%負荷時には負荷後増加(17.4±5→22.1±10.1μg/d6)し, 50%では負荷後減少(16±5.8→11.6±4.2μg/dl)した. ACTHは最大負荷時(22.5±8.2→136.4±117.6pg/dl)と75%負荷時(30.3±17.4→101.2±69.5pg/dl)で負荷後有意に増加し, 負荷が強いをほど増加は大きかった. OKT3は最大負荷時(69±6.3→55.2±5.9%), 75%負荷時(70.3±7.6→63.3±7.1%)と50%負荷時(70.3±6.7→64±5.5%)にいずれも負荷後減少した. OKT4でも最大負荷時(37.1±8.3→26±7.1%), 75%負荷時(39.9±9.8→31.8±7.2%)と50%負荷時(39.8±9.5→34.9±6.6%)にいずれも負荷後減少し, 負荷が強いほど大きく減少した. OKT8はいずれの負荷でも有意の差はなかった.
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