1988 Fiscal Year Final Research Report Summary
Project/Area Number |
61480326
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
麻酔学
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
吉成 道夫 東北大学, 医学部附属病院, 助教授 (00004937)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
皆瀬 敦 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (00194663)
加藤 正人 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (50169520)
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Project Period (FY) |
1986 – 1988
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Keywords | 多臓器不全 / 肺水腫犬 / ノルエピネフリンの消退 / 肺胞内皮細胞障害 / アミノグリコシド / 薬物消長曲線 / シミレーション / 腎不全患者 |
Research Abstract |
多臓器不全患者において薬物の吸収・排泄は健康人と異なることが予測される。本研究は薬物を投与することにより病態の重篤度を判定する可能性を調ベ、臓器不全患者に対し薬物を投与する時の注意点を検索した。 その結果肺水腫犬にノルエピネフリンを投与し血中濃度の消退を測定することにより肺血管内皮障害の程度が診断出来、腎不全の患者にシソマイシンを投与する時は投与量を減ずることの重要性が示唆された。 I.肺水腫犬にメルエピネフリンを投与し肺血管障害を判定する研究 雑種成犬をコントロール群とオレイン酸を投与して作成した肺水腫群の2群に分け、ノルエピネフリンを投与し2群間の消退を調べた。コントロール群は投与前値に比し、投与後30秒では有意に高値を示したものの、60秒以後は有意差を認めなかった。肺水腫群では90秒後まで有意に高かった。ノルエピネフリンは肺毛細管内皮細胞で吸収されるので、この差は内皮細胞障害の程度を反映すると考えられる。障害(+)郡と(ー)群との間には有意の差をもって消退に違いがあることから、ノルエピネフリンを投与し、その消退を測定することにより、肺胞内皮障害の程度を推測しうると考える。 II.シソマイシン点滴静注後の血中濃度測定により腎障害患者への投与法の研究 アミノグリコシド系坑生物質は、従来筋注投与が一般的だったが、最近は確実な効果を期待して静注投与が増加してきている。われわれはアミノグリコシド系坑生物質の一つであるシソマイシンを健康成人と臓器不全を有するICU患者に投与し、薬動力学的解析を行い問題点を検討した。ほとんど腎から排泄されるアミノグリコシド系坑生物質は、薬物消長曲線をシミレーションすることにより血中濃度予測可能であり、腎不全患者では投与量を減ずるか投与間隔を伸ばすことが必要である。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 皆瀬敦: ICUとCCU. 10. 751-756 (1986)
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[Publications] 吉成道夫: 日本臨床麻酔学会誌. 7. 67-74 (1987)
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[Publications] 吉成道夫: ICUとCCU. 11. 735-741 (1987)
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[Publications] 吉成道夫: 腹部救急医療の進歩. 8. 845-850 (1988)
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[Publications] Tsutomu Imamura: Tohoku J.exp.Med.156. 271-277 (1988)
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[Publications] 吉成道夫: 救急医学. 13. 159-164 (1989)
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[Publications] 吉成道夫: "長期呼吸管理の諸問題 天羽敬祐 編" 医学図書出版株式会社, 9 (1987)
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[Publications] 吉成道夫: "集中治療医学大系III 8.9.気管支喘息重積状態" 朝倉書店, 7 (1988)