1986 Fiscal Year Annual Research Report
レーザー検出による局部義歯の動態観察と義歯設計の合理化に関する研究
Project/Area Number |
61480410
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
松尾 悦郎 神奈川歯大, 歯学部, 教授 (60084737)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平川 和助 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (80104404)
豊田 實 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (30130925)
金安 英治 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (50084760)
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Keywords | レーザードップラー振動計 / モーダル解析 / 可撤性義歯 |
Research Abstract |
研究代表者松尾悦郎を中心とした研究分担者3名は口腔内の歯,歯周組織,頭蓋および補綴物の動的特性および歪に関して、振動を応用した動的状態研究を昭和39年から行ない、10数編の論文を報告してきた。昭和61年7月にバイブロメータ光学糸の購入の目処がたつや、業者と機種変更、改良および当教室2chFFTアナライザーとのリンク法に着手した。9月初旬機器購入後直ちにレーザー検出による金属床義歯の動態のモーダル解析実験の実現化に向け研究を開始した。その結果金属床の動態把握が可能と認められたので研究を進め、昭和61年10月24日第76回日本補綴歯科学会学術大会において、研究代表者松尾悦郎および研究分担者豊田實他2名により「モーダル解析から見た完成義歯とスケルトン単体の動態差について」と言うビデオセッションによる講演を発表した。 この研究発表後の反省点として、実験対象物の小さなこと、また実験試料の固定法の強固差等がモーダル解析の精度が一般工業的実験の精度よりわずかだが劣ることが解った。故に測定精度挙上を目差して以下の基礎的実験に進んだ。当教室の従来の加速度ピックアップによる実験成績とのデータ互換性とを考慮して加速度ピックアップとレーザードップラー振動計との比較と実験試料固定法の差異に関する研究を行なった。その結果研究代表者松尾悦郎ならびに研究分担者金安英治,豊田實他1名による「モーダル解析による義歯設計の指針 第1報トランスジェーサーの比較」と言う演題で、昭和62年2月21日第62回神奈川歯科大学学会例会で口頭発表を行なった。本研究の進行に関する件では、当初昭和61年の5月下旬に検出機器の購入を目標としていたが、科研費による購入が9月にずれこんだが研究は予想より進み目標予定通り順調に推移していることを付記する。研究のまとめは神奈川歯学に論文型式にて昭和62年度に発表予定である。
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Research Products
(2 results)